バフタフライフ

しばらく前に観た芝居で、セカンドキッチン「セカイノシンジツ」と、国分寺大人倶楽部「ハローワーク」が、凄く面白かった。5本観て2本大当たりというのはいいんじゃないか。

ある場で濃密なやり取りができるのは、参加者がみなそれまでに積み重ねてきたものがあるからだ。時間は圧縮され、その瞬間に解放される。だから価値が産まれるのだ。これから先、芝居をやることがあるならば、そういうものを作りたい。

意識や言及することが具体的か抽象的かというのは、ひょっとしたらその方向性以上に重要なんじゃないかなと最近よく思う。ものごとがどの水準で言及されているのかを読みとるセンサーと、具体的なことを言うべきときにしっかり具体的な言葉が出せること、それから具体と抽象の間を行き来する翻訳能力。