Grateful Days

ひさしぶりに書こうとすると、ちょっとしたリハビリのようなプロセスが必要で、たぶんその時一番言いたいことは書けない。二番目三番目を探っているうちに、段々こなれてくる。

「東京生まれ、HIPHOP育ち、悪そな奴は大体友達」の歌詞がなぜか有名な曲をYTで聴いた。歌詞はよくわからないけれど、メロディーとACOの声は心地よい。特にサビに入るところのACOの第一声。
わたしは音楽を聞くとき、ほとんど歌詞の意味を取らずに生きてきた。それが勿体無いなと思い立ち、最近は気に入った曲の歌詞を書き取ったりして落とし込もうとしている。
音楽についての好みというものは人によって驚くほど違っていて面白い。作る側だったり、ほとんど聴かない人もいる。昔は、好みの音楽がまったく異なる人とは仲良くなれないんじゃないかと思っていた。生理的な性質を表しているように思っていたからだろう。

自発的な旅行というものを、今まで生きてきてほとんどしなかったものを、最近けっこうな頻度でしている。たぶん、ようやくにして、私にその準備ができてきたんだろうな、と思っている。
大学に入ってからずっと演劇に携わってきて、演劇があれば旅ができるので、実際に動く必要はない、とか思っていたこともあって、それは今でも一理あるとは思っている。でも今は旅行にも行きゃあいいじゃんと思う。

まったく上達しないのだけれど、やっぱり料理を作るというのは面白い。サラダが作れるようになりたくて、ツナとレタスとコーンとにんじんと豆腐とじゃこを混ぜてみたが、あまりおいしくない。ご飯を炊くのもあまりうまくならない。岡崎京子の単行本未収録作品が刊行されていたが、値段が高すぎて棚に戻してしまう。とある出版社の企画打ち合わせに参加させて頂き、本というものを作り手の側から捉えるという新しいことをしている。人が自分の考えを話しているのを聞くのは面白いが、この場はもっと面白くなる気がする。

人と出会い、交わり、季節が変わるように、少しずつ僕は変わっていく。