あそび

久しぶりにCDを買って、じっくり歌詞を聴いてみる。
耳に溜まっていた言葉の断片たちが、物語の糸に貫かれる。
意味が再構成されるその瞬間に、一瞬心が奪われる。

久しぶりに米を炊いて、温めなおした鍋物と一緒に食べる。
ひどく個人的で、それゆえに贅沢な時間を味わう。
新参者のこんにゃくは、やっぱり味が染み込んでいない。

久しぶりに演劇のワークショップを申し込み、台本を口に含む。
脚本に、共演者に、演出家に、その場に、どう向き合うか、について、
今さらながら、自覚をしようと、目標を持とうと、思う。

嬉しい出来事が続いて、頭の中がそのことで一杯に満ちる。
波が引くように、次には不安が涌いてくる。
多幸感や不安が、考えることを手離させようとするので、抗う。