クルメアンナイト(式日 pt.6)

前に職場でお世話になった人の結婚式にお呼ばれして、久留米市に来ている。
去年9月に長崎に来て以来2度目の九州は、前と同じ2泊でも、ネットカフェとサウナに泊まっていたのと比べると、だいぶ優雅。ベッド際のスイッチひとつで、穏やかな音楽が流れる機能がとても気に入っている。そして、愛しのipadを大胆にも風呂場に持ち込み、長めの半身浴をやってみたり。電気ケトルの湯を沸かす音がBGMに加わったら、お湯を飲む準備。

結婚式はよいものだ、と最近しんそこ思うようになってきた。わたしがそんなことを思うなんて、前のわたしが聞いたらびっくりするだろう。その場には、いままでの大きな積み重ねと、これからについての強い決意がこめられている。そんな場に居合わせることを、幸せに思う。世の中はこんなに綺麗で楽しく美しいものばかりでないのはみんなわかっていて、でもそれでもそれだからこそこういった場を設けるのだろう。そして親しみを感じている人の大切な人について知るということは、うれしいことだということも改めて感じた。

きのう、家族と奇跡みたいな話をすることができた。明日は不思議な縁で、わたしの根幹となっているテーマについて話せそうな会に出る。来週は恩師の退官祝いがあり、準備の手伝いをさせてもらっている。昔一緒に芝居をした人たちが今も続けていて、次の次の休みには見に行く。人生を考える上で、ずっと「やりたいこと」という基準が圧倒的に占めていたのだけど、それに「役割」という切り口を追加すると、だいぶ面白くなってきた。これが30歳のわたし。