ラック・オブ・ランゲージ・オブ・ラック
- 作者: 中原淳
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2010/11/05
- メディア: 単行本
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しかし、知る前にその効果を捉えるのはけっこう難しくて、意識づけのためには、なにか他の力を拝借することが実際には多いのではないか。あるいは、知ってみたら期待していたほど変わらないかもしれないし、得た知識を使いこなす過程で失敗するかもしれない。
経験からの学びはもちろん重要だが、それ以外の間接的な学びや、双方の学びをデザインすることもまた重要で、それらはすこし違った筋肉も必要としていて、それらを組み合わせて使えるとよい学びに近づけるのだろう。わたしがクウハクと呼んでいた、ないものを捉える行為。色や人の服装を描写するときの、言語に転写できないもどかしさ。