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職場学習論―仕事の学びを科学する

職場学習論―仕事の学びを科学する

なにかを知っているということが、どのようにしてその人の世界を変えるのか、その人の振る舞いを通じてどのように世界を変えるのか。ということを、知る前にイメージできるといいなと思う。役に立つかどうか、というのは価値観が入ってくるので、その手前の段階、どう変わるのかを知りたい。

しかし、知る前にその効果を捉えるのはけっこう難しくて、意識づけのためには、なにか他の力を拝借することが実際には多いのではないか。あるいは、知ってみたら期待していたほど変わらないかもしれないし、得た知識を使いこなす過程で失敗するかもしれない。

経験からの学びはもちろん重要だが、それ以外の間接的な学びや、双方の学びをデザインすることもまた重要で、それらはすこし違った筋肉も必要としていて、それらを組み合わせて使えるとよい学びに近づけるのだろう。わたしがクウハクと呼んでいた、ないものを捉える行為。色や人の服装を描写するときの、言語に転写できないもどかしさ。