水と空気のあいだ

ひざの下がゴム長靴みたいにびちょぬれて、歩くたび、べっこべっこ、ぶしゅー、と音を立てる。
これだけの水がどこからやってくるんだろう。そういうものに、ファンタジーの色をつけたり、サイエンスの枠組みで探求してみたり、というスケールの大きなことを私はせず、
止まった電車にかこつけて、いつも通り過ぎる駅で降り、しばらく散策したあとでバスで帰った。