言葉のキャッチボール
オープンダイアローグの本を読んでいたのだが、ちょっと集中が切れてきたので、少しずらして、「ダイアローグ」という本を読み始める。
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何回かに分けて、細切れに本を読みながら理解したことや考えたことを書いていくつもりだが、続くかどうかはわからない。
第1章「コミュニケーションとは何か」は、6頁の短い章。コミュニケーションの問題が起きているのは、コミュニケーションのやり方がまずいからじゃないか?ということで、コミュニケーションとはなにか、ということから考え始める。
なにか決まりきったものを共有するというのも確かにコミュニケーションのひとつではあるが、そうでないコミュニケーションとして、対話(ダイアローグ)というものがある。これは聞き手と話し手がそれぞれ応答を続ける中で、始めには存在しなかった意味が生まれ、共有されるようなプロセスを指す。
ただし、対話が成立するには、おのおのがコヒーレントであることが必要となる。それは自分の考えにこだわらないということ。そうでないと、相手の言葉をブロックしてしまい、対話とはならない。
正しいかはさておき、ざっくり言うとそんな話だと理解した。
対話と似たようなものは他にもあって、たとえば芸術家が作品と対話しながら内なるものを表現していくプロセスや、科学者がデータや現象と対話しながら考察を進めていくプロセスを例に出している。それで言えば、本を読むという行為も、一方的に理解しようとするだけではなく、なんとかして本と対話するようなことができたら面白いのではないか。
そんなこんなで、第2章「対話とは何か」につづく。