SNSの使い方

何かインプットがあったときの、アウトプットのしかたについて。
SNSでは、タイムラインから大量のインプットを受け取ることができる。多くのものは読み流すが、その中で自分にとって注意を引くものがあると、反応することができる(そもそも、自分にとって関心の高そうなものがタイムラインに流れるように調整を行っている)。反応の仕方は、「いいね」「シェア」「コメント」などを見ると、「自分にとって注意を引いたことを表す」「自分の反応の大まかな方向性(ポジティブなのか、など)」「自分の反応として、他者と共有したい、他者にも見てほしいという要求の発生」「具体的に言葉や絵文字で、詳細に表現する」など、いくつかの段階にまたがった、幅のある反応を示すことが機能として備わっている。
わたしがよく気になるのが、誰かが何かに「いいね」をつけたり、シェアをしていて、コメントがついていないときに「一体この人は、この元記事に対してどんなことを思って、いいねやシェアをしたのだろう」ということだ。どうでもよかったら流すだろうから、どうでもよくないのはなんとなく想像がつくのだが、ではどうどうでもよくないのかは、あまりわからない(私がわからないだけで、他の人は案外読み取れているのかもしれない)。それはまるで、本の気になった個所にマーカーを引くようなもので、その人にとっては意味があるのだろうが、それを偶然にも共有された側からすると、少なくともわたしにとってはその意味に幅があり、わずかにもやっとした気持ちになる。そういうコミュニケーションがありふれているこの世の中で、わたしはどうふるまうことがよさそうか、ふとした拍子に考えてみている。