公認心理師試験(#05)

#01#02#03#04のつづき。

公認心理師試験について、北海道の追加試験が終わる前に、ネット上で言及することについて批判的な意見をSNSで見た。
私はこんな記事を書いていることもあり、その意見には疑問を持っているが、そのような批判の元になっている考え方には興味がある。
一度しかお会いしかない方で、議論する関係性はないと思って直接声かけはしないが、いつか誰かとその話ができたら面白いなと思う。

●ふりかえり #05

問041 統計、重回帰分析、重相関係数(研究)
説明変数(独立変数とも言う)が原因となる値。基準変数(目的変数、従属変数とも言う)が結果となる値。重回帰分析は、複数の説明変数を使って精度の高い予測値を算出する。その制度の高さの指標が重相関係数や決定係数。基準変数と予測値との相関係数
→【2】ではないか。(×)

問042 言語障害(言語)
(1)感覚性失語は感覚性言語中枢であるウェルニッケ野が原因。ブローカ野は運動性言語中枢。(2)ディスレクシアは読み書きの障害で、音声言語の障害ではない。(3)発達性の吃音は2歳ごろ始まることが多く、男児に多い。(4)言語学は一度勉強したいと思って札幌で本を買ってしまった。語用論と意味論には問題が見られるが、統語論の問題は見られない(意味わかっていない)。
→【3】ではないか。(×)

問043 発達に関する研究法(研究)
(1)馴化-脱馴化法は、同じ刺激を繰り返し呈示し、慣れて注視時間が短くなったタイミングで異なる刺激を呈示し、注視時間が回復するかを測定することで、異なる刺激の区別ができるかを確かめる方法。(2)トロ―ニックのステルスフェイス実験で無表情なのは母親。(3)選好注視法は、2つの刺激を同時に呈示し、どちらを注視するか計測する。
→【4】ではないか。(◯)

問044 関与しながらの観察(アセスメント)
(1)治療者が自らの影響を排除して観察することはできないとの主張は、客観性とは相反する。(3)記述自体は間違ってはいないと思うが、関与しながらの観察との関連性が見当たらない。(4)現象が何を指しているかわからないが、力動系が表出的なもののみ着目するはずがない。
→【2】ではないか。(◯)

問045 発達障害、福祉制度(制度)
→(1)療育手帳は知的障害の手帳なので、要件を満たせば取得できる。(2)発達障害の診断を元に精神障害者保健福祉手帳を取得できることもある。(4)発達障害者支援法2条1項「発達障害」の定義に、「自閉症アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害学習障害注意欠陥多動性障害」等の規定、2条2項「発達障害者」の定義に、「発達障害がある者であって…」とある。DSM-5に基づく最新の診断名は反映されていないが、ADHDも含まれている。
→【3】ではないか。(◯)

問046 スーパービジョン(生涯学習
迷った。(1)一般的には継続的に行うものだと思うが、単発の指導がスーパービジョンにならないかというと、よくわからない。(2)スーパービジョンは教育分析と異なり、個人的な問題を取り扱うことは基本的にしない。(3)ライブ・スーパービジョンとは、バイザーが面接に同席し、その場で指導を行うこと。(4)パラレルプロセス(並行プロセス)とは、バイザーとバイジー、クライエントとカウンセラーの関係が互いに影響すること。行き詰まりについても然り。
→【2】ではないかと思うが、【1】も気になる。(◯?)

問047 機密保持(職責)
(1)教師に知られたくない相談内容も想定されるので、同意は必要。(2)守秘義務があるのは前提で、同意が不要な理由にはならない。(3)環境調整の一環としてクライエントの上司に働きかけたり、コンサルテーションを行うことは想定できる。(4)正当な理由が必要なのは当然のこと。
→【2】ではないか。(◯)

問048 病的窃盗(精神疾患
クレプトマニア。実行時に緊張感を伴い、成功時に開放・満足感を得る。利得を得るためではない。
→【4】ではないか。(×)

問049 ヒューマンエラー(認知)
(1)ラプスというエラー。(2)スリップという典型的なエラー。(3)組織内コミュニケーションが原因のエラー。(4)判断ミスというエラー。
→全部該当するように思うが、個人内要因に限定しているのだとすれば【3】ではないか。(◯?)

問050 認知行動療法(支援)
(1)機能分析は、アセスメント段階で行うもの。(3)トークン・エコノミー法は、レスポンデントではなくオペラント条件付けの代理強化子としてトークンを使う。(5)行動実験とは、不合理な信念の妥当性を現実場面で実験するもの。
→【2】【4】ではないか。(◯)

自己採点40/50。このペースなら行けるか。