(04)精読会

湯島の夜学バーという店で、月1くらい、鈴木先生という漫画の精読会をやっている。

みんなで単行本を持ち寄って、1コマずつ、このセリフがどうこう、この表情は、効果線は、無言のフキダシは、座席はこうだから、スミに映ってるこいつは誰それじゃないか、うんぬん。

番頭のジャッキーさんが時おり、しばしば、解説や雑談を披露しつつ、みんな適当に喋る。

この作品が精読に値するということを、その信念を共有できているというベースがあるからか、名前も知らない人ばかりの中でも居心地のよい空間なのだ。