(37)自分の人生と接続する

早めに職場を出て、ラーメン屋の誘惑を横目に、スーパーで3,000円買って帰る。
玉ねぎと人参とピーマンとズッキーニともも肉を刻んで炒めて食べる。

 

自炊をすると、ちょっと安心する。
自分の生活を、自分の手作業で作り上げることは、必須ではないけれど、とても重要なことだと思っている。そこからあまりにも離れすぎてしまうと、離人感じゃないけど、なんか、離れてしまう感覚があって、それが行きすぎると、なんか、はがれてしまう。
自分の人生とくっついている感覚は、いろいろな日常の振る舞いで感じることができる気がする。思ったことを言葉にすればくっつくし、黙っていると離れる。気が乗らないことを無理してやると離れる。やりたいことがやれないと離れるし、部屋の居心地がよくなるとくっつく。

 

人と関わることは、大体は離れることになる。ひととき自分と離れることと、貴重な経験を得ることができる。新しい経験というのは、自分の栄養になっていて、そこから自分自身が変わることもできる。はじめは違和感があったものが、しだいになじんでいくプロセス。
そういうのって、距離感が重要で、あまり離れすぎると、自分とつなげることが難しい。逆に、ある程度近くないと、流れてしまって、本当の意味で響かない。自分とつながらない。でも、そのつながらなさがよいようなこともあるし、とんでもない距離から自分につなげることができる人もいる。
ほとんど思いどおりにならない人間関係について、それでもデザインしたいと思っている。それが、大きな意味で自分の人生と接続することになると思っている。