(125)夜に漏れる

夜中に起きてしまった。

テレワークの混じる生活を半月くらいくぐってみて、生活リズムはちょっと崩れつつある。メリハリがなくなってきている。振れ幅が大きくなって、遠心力にえっとなることがあって、ちょっと投げ出されて気がつくとこんな夜更けだったりする。

そしてこれはその前から続いていたものが加速しているだけなのだろうけど、肥えてきている。服が苦しいし、肉がぱつぱつの感覚が増えてきている。心地よくない、摩擦で消耗する。運動不足と、ストレスによる過食なのだと自分では理解している。

1時半にブログを書くことはよくないのかもしれないけど、よくないこともあるのかもしれないけど、これはこれで今のわたしにとって意味のあることのような気がする。いや、わたしにとって、ブログや日記を書くことはいつでも意味のあることだったのだろう。よくもわるくも文字にして、整えて、引っ張られて、バランスを取って。

範宙遊泳という劇団?カンパニーが、作品の動画を公開していて、先日あるコミュニティの中で、特に面識のない方がお薦めしていたので、週末にご飯を食べながら、その2時間の動画を見てみた。「その夜と友達」というタイトルで、男と男と女が出てきて、夜中にお酒を飲みながらソファーに腰かけて喋ったり叫んだりするお話だった。
https://www.youtube.com/watch?v=iU4V4v6FKRs

夜に誰かと話しているのって、昼間の、自分と自分でないものが皮膚をへだてて明らかに区別されているような状態と違って、自分と他人が、自分と周りがちょっと溶け合って混じり合ってきもちいいような、きもち悪いような気分になったりすることがある。お酒やその類のものを摂取するともっとそんな感じになるんだろう。家の中でもいいし、外を散歩しながらもいい。夢と現実が混じって、深夜アニメみたいになって、自分でも気づいてなかった自分のきもちなんかがぴょこいと口から出てきておどろいたりする。

中高生のとき、ビートマニアエミュレーターBMS」が流行っていて、自分の全然知らない世界の洋楽を作品化していたaymという人の「Night & Day」という曲、2年くらい前にたまたまネットで期間限定公開していたyojikとwandaという人の「午前5時」という曲、LGBT方面のタイムラインに流れてきた、「夜のそら」というAセクシュアルについて発信している人のこと、お風呂が沸くまでの時間に、自分の中で近いイメージの記憶が連想的に流れ出てくる。