(143)式日 pt.10(どしゃぶりでも輝く)

前に同じタイトルで記事を書いてからの間にも、
1~2回結婚式に参加した気がするけれど、
そのときはそのタイトルで書く気にならなかったんだろう。
感染対策に気をつかいながら、いろいろなおもてなしにあふれた、きれいな式だった。
呼んでいただいたかたのプライベートを、外向けのものも含めてほとんど知らなかったので、へえへえと思いながら参加していた。

 

余韻の残るなか、同窓会のように、久しぶりにあった人たちと近況を報告。
からの、めったに来ない町で、これでもかと気合いの入った、外国製のおもちゃをウィンドウショッピング。
電車に乗って移動してマンガをまとめて買う。ゲイの男性が登場する「弟の夫」は期待を遥かに超えて面白かった。マツモトトモの「インヘルノ」は、温度のなさそうな眼にこもる感情や、ざっくばらんな台詞回しがすき。「まんがの作り方」もざっくばらんな台詞回しが好きで、推し武道ほどではないが絵柄も好み。「死に日々」は久しぶりに読み直す。そいで夜学バーのことを考える。

 

やらなきゃいけないけど、なかなかそこに向かないこと。スパゲッティをゆでるとき、たっぷりのお湯を用意するように、たっぷりさの中で、効率のない鍋の中でもがきうごめきながら、なにかを産み出すといううごきがある。掴むべきものを掴めないと、吐き出されたものはただの文字の死骸で、ひとたび掴むとずるずると出てくることもあれば、ぼんやりと光を放つものをすこしずつ掘り出していくようなこともある。だいたいは後者だ。