(205)家政とパターン

パターン・ランゲージという方法論に熱中していたときがあった。ちょっとうやむやになってしまいつつあるが、今でも根本的な思いは変わっていない。なにかをやるときに、それなりに切実なもので、うまくやりたいと思っている。だけど「こうすればうまくいく」みたいな定石があるわけではない。そんなとき、パターン・ランゲージという、いくつかのコツをまとめたものを参照すると、考え方のとっかかりになる。ここ数年は、障害のある人が働くためのパターンというものをつぎ足しつぎ足しして、学会というにはささやかなイベントの場でほかの人と共有したりもしているが、クオリティは低空飛行を続けている。ここ2年間やその前も含めた職業経験をひとつ総括するものとして、あらためてアウトプットをしてみたいものだ。というのと、方法論としてのパターン・ランゲージについて、もっと理解を深めたいと思っているのだが、これは具体的なテーマと行き来することがどうしても必要だと思うので、つまり私はこのパターンをブラッシュアップしよう。

 

家庭科、家政学、家庭を経営するということがにわかに気になってきている。昨年末に参加したオンライン勉強会で、家庭科を女性だけのものにせず、技術に偏重せず、生きていくために必要な家庭生活を学ぶ学科にしようという動きがいっときあった、にも関わらず、ほんとかわからないが、経済界からの圧力があったらしく、みるみる方向転換してもとに戻ってしまったとか。実際、家政学を学べる大学で調べてみると、東京家政大学をはじめとして、女子大、つまり男性はどうしたって入学できないしくみになっているところが多いらしい。機会が限定されている。ただ、子どもならともかく、大人になったら学ぶ方法なんていくらでもあるに違いないので、ジュンク堂でおもしろそうなテキストをかたっぱしからめくったり、学会とやらをストーキングしてみて、どこに私がアクセスでき、かつ私がときめくような学びのリソースが隠れているのが探索しようと思っている。