(293)まちあるき集団

知人が読んでいるという話を聞いて、池上彰がマルクスの「資本論」について解説している文庫本を読んでいる。「資本主義」という言葉がキーワードになりつつあるのだけれど、まったく意味がわからない中、この本とか、リディラバジャーナルとかChoose Life Projectとかを開いて、教養を身に付けようとしている。

よく晴れた土曜日に、散歩しながらのお花見のお誘いをいただき、桜の花びらが舞い散り続ける中、川ぞいや公園をてくてく歩き、なんてことない話をする。その中に、いろんなものを拾って、ちょっとしたきっかけからとてもたくさんの話を広げる人がいて、ちょうど最近本で読んだばかりの、マルクス資本論の話が出てきて、お、と思う。その人は、資本家に占有されない公共というものに着目していて、私が読んでいる本にはそんな話は出てきていないので、これから出てくるのか、それとも出てこないのか、出てこないとしたら、池上彰が端折ったのか、はたまたマルクスもそんなことは書いていなくて、公共の部分はその人のつけたしだったのか、今後明らかになるのが楽しみ。

ひじかけのついたごっつい椅子が気に入らなくて、替わりに4年間使い続けたパイプ椅子が年度末のある日にぽっきり足が折れてしまった。修理してもらうとしたら、鉄工所?とかになるのか?と思いつつ、ググった様子ではあまり分はよくなさそう。3000円はしていないやつなので、十分元は取ったと思うが、一方で愛着が湧いている。代替品は買うとして、見かけたリサイクルショップを物色するが、時間をかけても直してもらえるところにつながりたい。

花見は花見だけが目的ではなくて、演劇の稽古をするという目的も兼ねていたのであった。だんだんと肌寒くなり、お酒も回り、歩き疲れて意識がだんだん遠のく中、約半年ぶりに台本を手に取って、掛け合いを何度かやってみる。ムロツヨシのように、という演出で、ムロツヨシをカタカナで書くことは知っているが、それ以外の情報がまったくない。俳優なんだろうか。パーマ頭とくりくりの目をどっかで見たなと思ったら、りそな銀行の人か、と翌日気づく。