(297)甲と乙とヘイヘイヘイ

自分の知り合いと、別の知り合いが、互いに関わっているのは不思議な気分がする。それぞれの関係性とはまた異なる化学反応が起きる。自分はどちらとも相性がよいと思っても、その2人は相性が悪かったりする。私は知人や友人が極めて少なく、加えて知り合い同士を引き合わせるようなソーシャルスキルも乏しいので、これまでそういう状況はほとんど経験がなかったのだが、偶然だか必然だかそのような状況になり、しかもあまり良い関係ではなさそうだったので、柄にもなく首を突っ込むようなマネをしている。

デリケートな話なので、いくら自分の個人情報の取り扱いが甘すぎる私でもさすがに気を使いながら、具体的な話を書かないようにしている。ただ、取り扱っている内容が、いままさに自分が直面している自分の課題とかなり近いところにあって、すごく耳が痛いし、全然他人事ではない。第3者的・客観的になんて全然なれやしない。対人援助職は、自分の経験したことと、他者の助けになることを、重ね合わせつつ、きちんと区別するという絶妙なプレイが要求されるものだと思っている。(福祉の分野などは、当事者や当事者に近い人が、その当事者性を持って社会活動を行ったりすることが往々にしてあるので、この問題が余計に難問となっているような気がしているが、それはまた別の機会に。)ただ、同じようなテーマであっても、世の中にはダメになってしまうもの、なんとか修復していけるもの、少なくとも表面的には問題化しないものなど、さまざまなバリエーションがある。それらを分けているものがなんなのかはとても気になるし、私はその壁を何年かかってもなんとかして乗り越えようと、第1歩を踏み出そうとしているところなのだ。