(314)彼害と此害

小山田圭吾さんが、過去に複数の雑誌で”障がい者イジメ”について語っていたことで批判を浴び、東京五輪開会式直前に演出チームを辞任した件について、気になっている。

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自分がどういう人間になりたいかと考えたとき、社会で話題になっていることについて、一定の範囲について、自分なりの見解を示せるようになりたいと思う。反射的な感想を言うのでもなく、正直に言ったら非難されそうだからとスルーするのでもなく、限られた範囲の情報収集と理解に基づき、盛りもせず控えもせず、ちょうどの大きさで個人的な意見を発信したい。そして、それに反応してくれた人たち、違う意見を持つ人も含め、建設的な方法で関わりたい。それによって、自分とは違う意見を、リアリティを伴って持っている人の存在や、自分の考えや行動の一部は共通しているけれど、別の一部は全く違うような人の存在を知り、自分の意見を修正したり、深めたりできたらいい。

小山田さんの件は、すごく関心があるのだけど、応用問題すぎて、まだ自分の見解が整理できていない。障害者とインクルージョン、いじめ、オリンピックとスケジュール、SNS上の批判、雑誌というメディア、そして音楽家小山田圭吾。それらすべての要素が、本件を複雑にする。いま私が学ぼうとしていることを消化できたら、自分の理解と見解を整理して、言葉にできるかもしれないと思うと、モチベーションになる。