月とウィルキンソン

月が綺麗だったので、久しぶりに近くの公園に散歩に出かけた。
少し奥の原っぱになっているところで、誰かが花火を飛ばしていた。
火薬のにおいと、鈴虫の鳴き声に満たされた、秋の風吹く空気の中、
サンダルを脱ぎ、足の裏で草や土の感触を味わいながら歩いた。
コンビニで買った炭酸水の飲み口を耳にあてると、夏の音がした。
今夜は中秋の名月らしい。