(144)空の音

8月の1か月は、一通の手紙を書くのに8割くらいのエネルギーを使っていた。
そんなタイミングで見学したZoomの公開稽古が、手紙を扱った作品で、
今の私は「これもなにかの縁か」なんて思うような塩梅でできている。

身体的にへろいのは、抱っこしすぎたり、公園で男子とドッヂボールしたりしたからなんだろうけど、精神的にもぽっかり抜けた感じがある。

 

まずは、8月と9月の境目を、1週間の仕事を。
取ってない夏休みの宿題に、今の自分のポストで本当にやるべき仕事をやるために必要なことを、じっくり考えよう。
先週の首相退陣がどれくらい影響があるかはわからないが、わちゃわちゃしたものに流されて時間だけが経つようなことは、そろそろ終わりにしよう。

ベーシックインカムのある世界についての思考実験、けっこうおもしろかったな。根っこが異なる世界のことを考えると、無意識で当たり前の自分の世界について、あらためて意識するきっかけになる。

(143)式日 pt.10(どしゃぶりでも輝く)

前に同じタイトルで記事を書いてからの間にも、
1~2回結婚式に参加した気がするけれど、
そのときはそのタイトルで書く気にならなかったんだろう。
感染対策に気をつかいながら、いろいろなおもてなしにあふれた、きれいな式だった。
呼んでいただいたかたのプライベートを、外向けのものも含めてほとんど知らなかったので、へえへえと思いながら参加していた。

 

余韻の残るなか、同窓会のように、久しぶりにあった人たちと近況を報告。
からの、めったに来ない町で、これでもかと気合いの入った、外国製のおもちゃをウィンドウショッピング。
電車に乗って移動してマンガをまとめて買う。ゲイの男性が登場する「弟の夫」は期待を遥かに超えて面白かった。マツモトトモの「インヘルノ」は、温度のなさそうな眼にこもる感情や、ざっくばらんな台詞回しがすき。「まんがの作り方」もざっくばらんな台詞回しが好きで、推し武道ほどではないが絵柄も好み。「死に日々」は久しぶりに読み直す。そいで夜学バーのことを考える。

 

やらなきゃいけないけど、なかなかそこに向かないこと。スパゲッティをゆでるとき、たっぷりのお湯を用意するように、たっぷりさの中で、効率のない鍋の中でもがきうごめきながら、なにかを産み出すといううごきがある。掴むべきものを掴めないと、吐き出されたものはただの文字の死骸で、ひとたび掴むとずるずると出てくることもあれば、ぼんやりと光を放つものをすこしずつ掘り出していくようなこともある。だいたいは後者だ。

(142)パートナーシップを想う

パートナーと、すごく仲の良い友人は、何が違うんだろうか。
私がLGBTに関心を持つのは、そういう根本的な問いに答えが出ていないからかもしれない。

これは、私にとって切実な問いだが、現実的ではない。
すごく仲の良い友人なんてものはいない。
人と関わろうとするときに、パートナーとなりたいと思うことと、ただ、すごく仲良くなりたいと思うことは、何が違うんだろうか、ということが私にはわからなくて、人生をよく生きるためにそれをわかりたいのだ。

私が暮らす領域に適用される日本の法律では、戸籍制度の中に婚姻制度が組み込まれていて、配偶者は1人、パートナーシップは1対ということになっている。そして、多くの人は概ねそれを違和感なく自分の価値観としており、既にパートナーがいる者が、そうでない者と親密になることに否定的な文化がある。不倫や浮気が、当事者の感情を越えて社会的によくないものだと言われる風潮は、確かにある。

そういう制度や文化を維持することには、社会としてメリットがあるのかもしれない。

自治体によっては、法が禁止している同性同士のパートナーシップを認めるところも増えてきているようだが、1人が複数の者とパートナーシップを結ぶことは認めていないと思う。
自分がポリアモリーの当事者かというと、よくわからない。ただ、一般的に、「アモ」には人の多くのエネルギーが使われ、多くの人は、キャパシティ的に2人以上のパートナーシップを結ぶことのハードルは高いのだと想像する。特に、新しいパートナーシップを形成しようとすることに必要なエネルギーは膨大なので、仕事とか、趣味とか、自分のエネルギーの多くが別のところに注がれているときは、パートナーシップの形成・維持に手が回らないことはあるだろう。ただ、これは大いに個人差があって、そこまでエネルギーを注がずともパートナーシップを形成・維持できる方法はあるし、個人の指向として、特定の人に多くのエネルギーを注ぐことを好まない場合もあるだろう。働き方のアナロジーで考えると、1つの会社にフルタイムで勤務するのは、いろいろな意味で便利だが、そうは思わない人だっていくらでもいる。

私は、そんなに元気ではない。だから、複数パートナーシップを結ぼうと思うことは、これまでなかったし、これからもないだろう。でも、ちょっと共感する部分はある。

 

その人をいいな、素敵だなと思ったことは間違いない。
その人のことをもっと知りたいと思ったことも間違いない。
その人と、仲良くなりたいと思ったことも、間違いない。
それは、現在進行形で、真実だ。

(141)白いキャンバスに浮かぶ文様

日が暮れてから、今度住む予定の場所に着地して、延々と詰まっていた懸案の叩き台をようやく作成する。
まだまだまだまだまだまだ軽い。が、必要な山を登りつつある感覚はある。
本当は家に帰る予定だったが、24時が迫っていたので、もう泊まることにした。

 

最近YouTubeから学ぶのが楽しい。

障害者雇用をテーマにしたKaienのウェビナーを1.5倍速で見て、これはと思うグラフをキャプチャしたり、
IPadでもピクチャインピクチャでYouTube動画を再生する方法を知って、米津玄師のゴーゴー幽霊船をひたすら聞いたりしている。




(140)日記を書くのもクリーニング

人間ドック、去年胃カメラでえずきまくったのでゆううつになっていたら、鎮静剤がいいよと教えてもらった。

それなりにお金はかかるのだが、何事も経験と挑戦してみたら、ベッドに横たわっていたはずが、10秒くらいで意識を失い、気がついたら離れたところの椅子に座っていた。

もしかしたら意識があったのかもしれないが、記憶は全く残っていない。

人によって効きが違うという話だったが、こんなに効くこともあるのだな。

 

仕事にならない時間が続くと思っていたので、ひるねこブックスで見つけた「みんなが幸せになるホ・オポノポノ」を読んでみる。表紙がすてき。

一読しただけではよくわからない部分も多かったけど、

・さまざまな困りごとを自分に由来すると引き受けて、

・普段意識していない、自分を構成しているもの(本書では「記憶」と呼ばれていた)に意識を向け、

・それが変質することを感じ、

・それらのプロセスを通じて執着を手放す、

といったところは、今の自分にとって参考にできそう。

心理療法の文脈でいうと、フォーカシングに近い気がする。

瞑想やマインドフルネスとも近しいんだろうけど、こちらは私が知らなさすぎるのでなんとも言えない。

 

アイパッドのカバーがべろりとはがれる。これはきっとつくろえるやつだ。

夜学バーでは新人さんが入ったらしい。どんな場が立ち上がるのだろうか。

(139)白いキャンバス2(問題解決へのステップ)

何度も書いていることだが、人に相談するのが苦手だ。
上手く伝えられた感じがしにくいし、
聞いてもらった感じがしにくいし、
もらったコメントの受け止めに困ってしまったりする。
プロに相談するのはなおさら苦手で、
こちらが期待していくと、ものすごいひっくり返し方をされたりする。
期待するのがよくないのかもしれない。
2月にはそれでダメージを負って、しばらく動けなかった。

 

それでも、自分ひとりでどうにもならない状況は、変わらなくって。
いろいろめぐって、りむすびという団体の相談を申し込むことができた。
(相談内容は推して知ってください)
事前にYouTubeと、代表の方の出たばかりの著書で予習をしていったからか、ある程度心穏やかに臨むことができた。
その分新しみはなかったけれど、自分の中で心得るべきことやるべきことを整理することに、心を使えた気がする。
やはり、新しいことや難しいことにチャレンジするときは、なるべく不確定要素を減らしておくといい。

 

そして、街の混雑を気にしながら、うろうろと出ていく。
シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか問題」のこと」の著者の花田さんが店長をやっている、日比谷の本屋に行ってみる。この辺近くをよく通るのに、中入ったことはなかったどころか、こんな建物があることも知らなかった。本屋は見ごたえたっぷりで、いろいろ気になる本はあったのだけど、ひるねこブックス戦利品で活字の胃袋が満たされ気味だったこともあり、ちょっとしたお菓子だけ買って帰った。

 

スーパーでおもむろに花を買って、100均のカラフェに挿してみる。名前もわからないいくつかの花が、うちに色相をもたらす。

(138)水位上昇

朝、パックの卵がうまく炒められる日が続き、トーストにのせて食べる。

油としょうゆと塩を混ぜただけのドレッシングをコンビニの大根サラダにかけたら意外なほどおいしく感じる。

スーパーで買った切り花を100均のカラフェに挿して、対面しながら朝食を取る。

食べ終わった皿を洗うのと併せて水を入れ替える。

下のほうについている蕾が咲くのを私は見ることができるのだろうか。

起きたら線香を上げる習慣も、もうすぐ1か月になる。

 

人間ドックが近づいてきているが、準備ができていない。

そもそもどんな準備が必要なんだっけ。

なにか書かなきゃいけないものがあった気がする。

 

24時を超える日が出たり、22時を超える日が続いたら、見えないうちにきっと何かが犠牲になっている。

一旦スイッチを切って、しきり直す。

短いサイクルを繰り返し、学習していく。ことをまといたい。