小さな変化、大きな変化

新年度一発目の週末は、大雨が降って、久しぶりに実家に帰って、舞台を2本観た。あとまあ、自分としてはけっこう勇気を出してみたつもりのことをした。

家族とたまに話すのはいい。僕が育ったあの場所で、今もいろいろなことが進行している。当たり前だけど家族の中でも関心事項はさまざまで、ていねいに聞いていきたい。

妹に「鈴木先生」が読めるアプリが出てると教えてもらい、改めて通して読む。2年程前にドラマきっかけて読み始めて衝撃を受けたのだが、当時は気づかなかったことがいくつも見つかった。特に「我慢する」ということについて、これをきっかけに考えていきたい。

「砂の上の企画」は普段はあまり見ない綺麗なお話だった。キャストの1人に桜美林出身のダンサー戸川さんを据えて、台詞がない「からだ」の役割を与えるところを含め、演出の細部から滲み出る美意識を感じた。空想組曲にもそういった印象がある。茅場町のマレビトというギャラリーが会場だったんだけど、けっこう気に行ったので今度ふらりと寄ってみたい。

「カトリ企画」は「紙風船」という大正時代の戯曲を、同じ俳優・異なる演出家で続けるという企画の1本目で、鳥公園の西尾さんが演出だった。脚本と格闘したんだなという印象が良い意味で作品に緊張を与えていて、(やらしい言い方だけど)金を払って惜しくないと思えた芝居は久しぶりだった。

かくてまた日常へ。お風呂が追い炊きしなくてもちょうどいい温度になっていて、またひとつ季節の進行を感じる。

砂の上の企画#4「どんっ」
http://www.suna-no-ue.com/

マレビト
http://mare-bito.com/

カトリ企画「紙風船文様」
http://katorihidetoshi.com/kk/

アトリエ センティオ
http://www.atelier-sentio.org/