stage

記念碑

川口典成が演出する芝居を見に行った。 http://themonument14.webnode.jp/シンプルな戯曲。戦争の話。母親の話。埋もれたものを掘り返し、忘れないようにする、話。 そのための儀式。 演劇。 供養。式。生きている以上、忘れることからは逃れられない。 覚え…

生活のふし

2012年の4月に横浜で買った紅茶ポットをようやく取り出した。 まだ紅茶は淹れておらず、沸かしたお湯を入れている。故障していたと思ったガスレンジが、電池を交換したら復活した。 火の通りを意識して野菜炒めを作っている。紅茶のティーバッグと粉で淹れる…

流転するもの、積み重なるもの、捨てるもの

旅先に置いてきたアイパッドが無事手元に戻ってきた。しばらく前から明確に秋の気配がやってきている。 昼にセミが鳴き、夜にコオロギが鳴くのはシフト制みたい。 夏と秋は波のように満ちて引いて、入り混じって変わっていく。 かと思えば、いつかの雨のあと…

継続可能性ということ

前の前のエントリで掴みかけたものはまだ見えてこない。 自分で考えることと、他人と共有することで、次に進めやしないか。 しっかりと準備をする必要がある。こないだの土日は愛知のトリエンナーレを見に行っていた。 テーマが「揺れる大地」というのは、あ…

鰤(ととのえる)

さすがに無理があるんじゃねえかな。体の使い方を試しておぼろげに目標を見据えてみたり、様々なコンテンツに触れて沸き上がるものを言葉でかたどろうとしてみたり、よさげなご飯屋を開拓してみたり、身内のプレゼントを買って実家を訪ねたり。 バランスも、…

マーブリング・ゲンゴロジー

梅雨入りの気配はどこへやら、1週間ほとんど天気の日が続き、週末は雲が増えてくる。次の1週間は傘マークが多いようす。人と話すことは、内を掘り下げることと両輪になっていて、同時に生じることもあれば交互に生じることもあるが、どちらかでも欠けると…

五月晴れ、夏の始まり、梅雨入り、6月。

いっっきに暑くなったと思ったら梅雨に突入し、からっとした五月晴れが少し恋しい。だけど、紫陽花が上を向いてすくすくと伸びているのは嬉しいこと。この感傷を写真に収めるのは成功していない。去年の夏に見た、くたびれてうなだれた紫陽花の姿がとても印…

相合傘

徹夜で職場のPCデータ移管を終えたあと、新橋で劇団の主宰さんたちとお茶をした。とても楽しかったのでメモを残しておく。・脚本の作り方あれこれ。書き始める前段階で人と共有し、意見や承認をもらうという作り方はすごくいいなと思った。それをできる場、…

ホワイトキャンバス

私には、「演劇」「心理」「行政」の3つの足を突っ込んでるフィールドがあると思っている。最近、それらの境界が以前よりもあやふやになっているのを感じる。 前から、わたしの感覚としては繋がっているものだという思いは強かった(特に演劇と心理は)。し…

小さな変化、大きな変化

新年度一発目の週末は、大雨が降って、久しぶりに実家に帰って、舞台を2本観た。あとまあ、自分としてはけっこう勇気を出してみたつもりのことをした。家族とたまに話すのはいい。僕が育ったあの場所で、今もいろいろなことが進行している。当たり前だけど…

あそび

久しぶりにCDを買って、じっくり歌詞を聴いてみる。 耳に溜まっていた言葉の断片たちが、物語の糸に貫かれる。 意味が再構成されるその瞬間に、一瞬心が奪われる。久しぶりに米を炊いて、温めなおした鍋物と一緒に食べる。 ひどく個人的で、それゆえに贅沢…

カムヰヤッセンと劇団やぶさか

先週の週末、久しぶりに芝居をハシゴした。 簡単に感想(ややネタばれ)を書いておこうと思った。

未来と日々と歴史

やるべきことが落ちゲーみたいに溜まっていって、家で何時間かそのための時間をこさえてもどうしても進まないとき、遅くまでやっている近所のサイゼリヤに籠もることで1歩進めることがあり、重宝している。ダメージは負うけど、悪い循環を繰り返す鎖をぶち…

Tali

新年に目標を決めて、それを果たすべく動いているのだけれど、 やりやすい領域とやりにくい領域にはずいぶん差がある感じ。根っこから揺らぐのは、人に関わることと、全体に関わること。 逆に、生活に関わることは、手応えもあるし、実行しやすい。 専門に関…

2012-2013

年が明けるなど、大きな節目を過ぎて個人的にだいぶんと心境が変わっているのに、ブログの最新記事がその前で止まっているのがだいぶ落ち着かないたちなのだけど、それでも年初めの記事を書くまでやっぱりだいぶかかってしまった。色々なインプットで混乱し…

街の灯

【1】 むかし演劇で関わったことのある、言葉の使い方やそのた生きざまのおもしろい人が雑誌を作ったというので、のこのこ会いに行き、もらってきた。圧縮されたその冊子から沸きあがってくる想いを吸い込んだ文字を顔面で浴び、じんわりと暖かくなる。 【…

オフタイム

土曜、後輩にチケットを譲ってもらって「ヒッキー・ソトニデテミターノ」を観る。パルコ劇場最前列中央のすごい良い席。地域若者サポートステーションのような自立支援施設を舞台にした話。「引きこもってた人はなぜ外に出るのか」について口論する最後のシ…

不事由

職場の人たちと焼き肉を食べに行った。そのうちの1人、今の仕事ではあまり関わりのない先輩の持つ、常識と切れ味と可愛さと包容力が混ざったありようには、会うたびにウロコが落ちる。先輩は1つの的確で具体的なアドバイスをくれた。それをどう使うかは、…

金曜の東京を貫く音楽

先週は3日連続飲み会で、うち2日は帰りに傘がなくずぶ濡れ。 ぷちぷちと(狭い意味での)価値観が変わっていくのがおもろい。新しい知り合いや、昔の知り合いや、普段顔を合わせないやり取りをしている人たち、そのまた知り合いと、お酒や料理のある空間で…

ファンキー!

濃紺トロ〜ル×移動する羊 合同公演「濃紺羊は旅に出る」、無事終演しました。 ご来場いただいた方、気にしていただいた方、ありがとうございました。私が芝居をやっていた頃、どこぞで男の子が好きな女の子を介抱していた。どこぞで恋人同士が結婚式を挙げて…

濃紺トロ~ル nkt.3 「空の音」

5年ぶりに、作演として芝居に関わります。本番は来週の土日です。去年の暮れにお世話になった、移動する羊との対バン公演です。※公演終了まで一番上に表示されます。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 「濃紺トロ〜ル」と…

鳥公園 小鳥公園#2「すがれる」

2012.5.25.18:30@BankART StudioNYK/NYKホール昼間は稽古でばたばたと走り周り、くたくたの体で馬車道へ。 大学時代の懐かしい人たちに再会する。白ベースの広い空間に、のたうってる階段やスクリーン、ぱらぱらと置かれた椅子が埋められている。音の伝わり…

スタックアップのプ

エンゲキの話をしに懐かしの町田へ行く。人と話をするっていうのは、やっぱり鉛を飲み込むような作業が混じってくるので、叫んで逃げ出したくなるのだけど、帰りの電車で自分が書いた、まだ落書きのような台本を見て、ゴールデンウィークに大阪旅行に行くの…

劇団やぶさか「アルフ・ライラ・ワ・ライラ 蒼き精霊の冒険譚」

2012.4.30.18:30@シルクロード舞踏館中華街の門をくぐってすぐ、雑貨屋の隙間に収まっている階段を降り、靴を脱ぐとそこは、おそらく劇場ではない、こじんまりとした空間。がらんとした中心部をぐるりと囲んで腰を下ろしたお客さんに、豪勢な衣装をまとった…

リトル・カーニバル

小さな餓えと大きな渇き。 再び生きるため、古い肉に新しい息を。 ある種の真実を語るには、フィクションが必要だ。 おもしろきことなき世をおもしろく。 こんな時代にヌルファンクション。 土のなかに埋まった、骨董品を掘り出すかのごとく。 愛は祈りだ。…

日々が輝く響きの中で

平日のほとんどを占める仕事の時間は目まぐるしく動いている。新しい人が入ってどきどきしながら話しかけてみたり、やろうと思っていることをちょっと夜更かしして欲張ってみたり、あるいはなかなかできずにほぞを噛んだりしている。とても尊敬している先輩…

振動イズム

5年前に上演した芝居の台本を人に送ったら感想が返ってきた。 こんなにいっぱいリアクションがもらえると思っていなかったので驚き、そしてとても嬉しい。サプライズと呼ばれるものは大抵苦手だけど、こういうのならすごくいい。感想は、手厳しい意見も含め…

バフタフライフ

しばらく前に観た芝居で、セカンドキッチン「セカイノシンジツ」と、国分寺大人倶楽部「ハローワーク」が、凄く面白かった。5本観て2本大当たりというのはいいんじゃないか。ある場で濃密なやり取りができるのは、参加者がみなそれまでに積み重ねてきたも…

Navy Valentine

自分で自分を縛ってる。可能性の話をすればいくらでも自由になれるけど、それを具体にするのは多くない。 不安定なことは、全体として安定に作用する。ぐらりとして出口は見えない。いつのまにか色がくすんでる。過剰にネガティブな空想が湧き溢れている、の…

聞きたいんだ、音楽ってやつを

コミケもディズニーもスルーして、幕張の音楽フェス「カウントダウンジャパン」に初参戦。全体では28から31日までの4日間あり、最終日は表題通り年越しカウントダウンをするのだが、それは参加せず29日のみ。 アジカン、チャットモンチー、電気グルーヴにト…