おやすみ浪風

遅すぎた朝は寝過ぎて猛烈にダッシュした。
午前中、隣駅までお使いに行った帰り、だいぶ遠回りをした。和菓子みたいな水面と、昔よく走っていた風景と、学校から抜け出した若者の一群とすれ違った。
夜、話がしたいのなら、自分から近づいていけばいいのだなあと気づいたのは会が終わったあとだった。

雨音がドラムのように不規則なリズムを叩く。
雷は重低音で響き続ける。

いろいろささくれだった一日だったけれど、ひとつひとつ収めて、たたんで、寝ることにしよう。
パチン。パチン。 パチン。