産まれるもの(式日 pt.8)

学生時代の同級生の結婚披露宴に呼んでいただき、山梨まで行ってきた。

なんか偉そうなものいいになってしまうが、自分で一度経験していると、やはり見え方が前とはちょっと違う気がする。
招待状の文言から、会場、挨拶、引出物ひとつに至る細部にまで、きっと新郎新婦や両家の想いが詰まっており、選択されたのであろうことを思うと、この場に居合わせることができたこと、初めてお目見えする旦那さんと彼を取りまく環境や、知らなかった花嫁の一面を垣間見たことを、お裾分けしてもらったことを、ありがたく思う。

披露宴でたらふく御馳走になったのに、せっかく山梨に来たのだからと、駅前で電車を待つ間にほうとうを食べたら、冷え切った体にもあいまってとびきりおいしく、あまつさえ帰りの新幹線をボックス席にしてみたら、ちょっとした旅行に行ってきたような気分にすらなった。まさか恩師にラインで写メを送る日が来るとは思わなかった。

あと、自分が安全圏に入ったからといって、人の恋愛事情を無節操につついてしまったので、それは反省しよう。