秋の星座(9)冬の朝

水気が少ない、やわらかいようで、厳しさを内に孕んだ、
冬の朝と出会った。
橋の裏が川の水面を映して、静かにゆらめいていた。
冬がやってきた。

私のぐじゅらぐじゅらした内臓が、一瞬見蕩れて言葉を失う。
昔のSNSで、美しくて悲しい詩をみる。

朝は夜に、春は冬に、産まれては、死に、
世界はぐるぐると、あたらしいくりかえしをうみだしている。