デザイン0.1年生

井庭崇さんの動画講義や著作を通じてパターン・ランゲージや社会システム理論について学んでいて、なにが面白いのかというと、身の回りにありふれている概念、学ぶとか、コミュニケーションとか、問題と解決とか、システムだとか、そういうものに対して、新たなものの見方ができることだ。つまり、知ったことだけが新しいのではなく、その認識のメガネで今までの経験や既存の知識や見慣れた日常を捉えなおすことで、連鎖的に新しい発見ができる。使うことで力を発揮する、思考のツールなのだ。だから、哲学としてパターン・ランゲージを捉えるというのもとても納得できる。
特に私は、今まではまったく別物だと思っていたもの同士に、共通性や関連性を見出せることが面白いと思っている。パターン・ランゲージが1.0から3.0に進むにつれて、デザインの対象となっているフォームが建築・街といった物質的なものから、プログラミングといった物質ではなく、でも人間とは切り離されたものに発展し、今では様々な人間行動に応用されているという考え方だ。
私は、物質であろうと非物質であろうと、個人や集団に働きかける機能を持っていて、物質的なものの方が、状況に依存しない頑健性が強いという、スペクトラムな見方をすると面白いのではと思っている。これはたぶん、ゲシュタルト療法の考え方から流用したものだ。

まとまらないが、そんなことを考えている。