夏の終わりの暮れのころ

夕暮れどきに散歩をした。
途中でサンダルを脱いで、裸足で歩いた。
久しぶりの裸足。

アスファルトはゴツゴツしていて、皮膚を切らないよう気をつけて歩く。
視覚障害者用タイルは柔らかい肌触りで青竹踏みみたい。
日陰のアスファルトは、雨がまだ乾いていないのか、しっとりと温度を奪う。
草の上とか、土の上も歩いてみたかったけど、あたりに公園はなくて諦める。
雨が降って、足の甲に雨粒がぽつぽつとぶつかるのも、さぞ気持ちよかろう。

とても贅沢な空間。

誰にも気を使わず、こんなことができるのは楽しい。
もしこれを、気を使わないまま、誰かと共有できたら、きっともっと楽しいだろう。