(406)時が止まる

時間停止ものの9割がやらせだとかいうニュースがちょっと前に流れたけど、みたいなひどい入り方をする。ひさびさの更新なのに。
ブログにいろいろお題を設けて、それに縛られて結局更新できなくなってしまうことはちょっと前にもやった気がする。まあいいんだ。何回でも失敗すればいい。

 

それはさておき。
割と親しい人が突然亡くなってしまい、どうにもついていけてない。
「親しい」というのは、願望も含まれていて、「親しくしたかったのに、最近あまり親しくできてなかったなあ」という後悔とか、「本当に親しくしたかったなら、なんで行動に移せなかったんだろうか?」という疑念をも含んでいる。
霊安室で対面するその姿は、一見寝ているように見えて、どうしようもなく止まっている。呼吸でおなかがふくらんだりしない。目を開くことはない。
防腐処理を施したあとに対面したら、綺麗に整えられてはいるんだけど、なんかちょっと縦横比が違うというか、違和感があって、なんか記憶がこれで上書きされるのいやだな、なんかもっとすきっ歯で笑ってるときの顔で凍結したいよなと思っている。

 

その回りで、生きている人間同士がなんやかんや摩擦を起こしている。生きているからね。
死因の説明を聞いたんだけど、なんだろう、めちゃめちゃどうでもいいなと思ってしまった。
いま自分が住んでいる家も、その人の持ちものなので、そういう意味では影響があるかもしれない。きっとあるんだろう。

 

当日の昼に、その人と面会する予定を入れていた。そのときはまさかそれが最後になるとは思ってもみなくて、最後に会えたのはよかったねという思いと、もっと写真撮るとかいろいろしておけばよかったなという後悔が入り交じる。
面会のために家を出ようとしたとき、掛け時計の時間がずれていて、あやうく遅刻しそうになった。秒針が振動しているのだが、同じ場所にとどまっていて、進まない。電池交換をしないといけないんだろうなと、また勘違いしたらいけないと、外して置いておいた。
そんで、大きなのっぽの古時計みたいだなと思った。

 

ただの日記でした。