(407)ポンコツモード

普段から、注意の偏りや、記憶力の悪さはあるんだけど、それと別に、全身の毛穴からポンコツが一斉に吹き出すような状態になることがある。てか、いまそうなってんじゃないかと、思っている。

 

高次脳機能障害の勉強をしていたとき、人間の脳みそにはこんないろいろな機能が盛り込まれているんだなあと感心したことがある。
たとえば、目標を設定して、そのために何をどの順番でやらなきゃいけないか計画を立て、それを実行しながら実行状況をモニタリングし、なにか不測の事態が生じたら、計画を修正し、時には目標を修正しつつ、なんとかやる、みたいなことを、その本では「遂行機能」と呼んでいた。こういうことが得意な人と苦手な人はいるなあと思うけど、怪我や病気によって一気にできなくなってしまうようなこともあるらしい。
それから、こっちはなんて名前だったか忘れたけど、衝動性を理性で抑えるみたいな機能も備わっているらしい。衝動性というのは、いろいろなことを思いついて、それが即座に発言や行動に表される性質で、個人差はある。そこで、頭に思いついて、言動に表したい衝動に駆られながらも、「いまの状況では黙ってたほうがいい」とか「やり方をこうしたほうがいい」など、2次的に表し方をチューニングするイメージだ。

 

わたしが「ポンコツが来た」と呼んでいる状態は、特にこの2つの機能が、普段と比べて一気に低下する。怪我や病気によるものではなくて、心理的なものが大きい。たとえば、職場でめちゃめちゃ怒られたりすると、この状態になったりする。すると、さらに失敗を重ね、さらに怒られるという地獄のコンボが発生したりする。
ここ2日間でも、職場で人の話を最後まで聞けずに、思いついたことを衝動的に口を挟んでしまう。準備をしなきゃいけないことがあるのにすっかり抜け落ちていて、頭の隅にはあるんだけど実行が伴わなくて、案の定忘れ物をしてしまう。などがあった。人に迷惑をかけてしまっている。

 

ローバッテリーモード。

 

心理的なものなので、じきに元の状態に戻るのだが、数時間から、数日かかることもあり、その最中にいると、「いつこの状態は終わるんだろう」と思う。いつもより長く続くと、焦りみたいな感情も湧いてくるが、これを膨らむままにしていると余計に戻りが遅くなるので、処理が必要だ。