(03)罪悪感

有休を取って平日の昼間に予定を入れたり、平日の夜に予定を入れて定時で上がったりすることをしばしばしている。

一時期は考えられなかったことだ。

 

仕事が溜まっているのに、隣の同僚が残っているのにさっさと帰ることにためらいはあるが、それをふりきって出てきている。

時には本当にやばくて、全然出られずにキャンセルになってしまうこともある。

 

予定は何かを学ぶものが多いが、人と会う飲み会だったり、健康や家族に関すること、純粋な楽しみに関することもある。

セミナーの内容がつまらなかったりすると、これなら仕事してた方がよかったなと思うこともあるっちゃある。

それは精度を上げていきたいと思うが、そういうこともあると割り切っている。

 

なにかの目的を達成しようとしたり、なにかのバランスを取ろうとしているときに、異なるいくつかの方法がある。

それぞれの方法には異なる観点からのメリット・デメリットがあって、人によって立場によって望ましさが異なる。そのため、あるやり方を許容するか禁じ手とするか、どのやり方を優先するかが異なってくる。

残業をどこまで選択肢に含むかは、人によって異なる。担当する職務や、所属する組織の文化によって異なる。

 

この組織で働くことは、どれだけ残業を、つまりアフター6の時間の投資を求められることなのか。

私にとって、アフター6の時間はどのように使うことができて、どんな意味があるのか。裏返すと、残業によってどんな機会を逸することになるのか。

ちょっと長いスパンで、そんなことを体験しながら考えることをしたいと思っている。

 

(02)AsianPLoP 2019

自分にとって切実なものを、心が動くものについて、言葉に乗せることを目指している。

パターン・ランゲージという、物事の秘訣をまとめる方法論があり、それを持ち寄って話し合う、学会のような発表会のような催しが3月に行われる。

いま、そこで発表しようとしている論文(というよりは、作文に近いのだけど)について、アドバイスを受けながら、完成度を高めているところ。

限定されたコミュニケーションの場の中で、どれだけ豊かなものを交換し、アウトプットに反映できるかという、チャレンジだと思っている。

人が人を支援すること、支援されること、働くこと、障害を抱えて生きること、について、接近していきたい。

「生きるように働く」を読んだ

「日本仕事百科」ナカムラケンタさんのこれまでの仕事、その根っこにある価値観や考え方、そして彼がこれまで出会ってきた人たちの語りを通じて、生き生きと働くこと、人が生き生きとする場所をつくることについて、考えを深めるガイドとなる本。

「自分の時間を生きる」(ように働く)とは何か。
と、ナカムラさんは考える。

自分の時間を生きている人はまるで成長した木のようで、種に水やり、発芽し、枝を伸ばして今に至り、これからも育っていく。
それを言い換えるなら、様々な生き方をしている人たちと出会い、その中で自分のやりたいことが見つかったならまずはやってみて、その時々に生じるさまざまに向き合いながら調整していくことなんじゃないか。

ナカムラさんの場合、「いい場所をつくりたい」というのが種だった。
いい場所とは何か、と考えていると、それは人がつくることに気づいた。そして、人が自分に「ぴったり」の場所を見つけられるような、求人サイトを作った。
話し手、読み手、書き手の視点を行き来することを大切にしながら文章を書き、競争になりにくいやり方を見つける。
インターネットだけでは足りないものを探して、オフィスに併設したバーをつくり、いろいろな生き方・働き方をしている人と直接話せる機会を作った。

そんな、ナカムラさんのこれまでの歩みが順に語られる合間合間に、20人を越える人たちのインタビューが挟まれる。
何十年も空き家だった古民家を修復して宿にした「群言堂」松場さんの、今まで流れてきた時間とつながるはなし。
眠っている不動産の活用案を集中的に考える「リノベーションスクール」を運営する嶋田さんの、社会が変わると建築家の役割も変わっていくはなし。
「MIRU DESIGN」代表の青木さんが放置自転車を解決するためにつくった、押しつけがましくなく、ポジティブな意識が伝わっていくしくみのはなし。

人と出会うのがへたくそなわたしは、愛宕リトルトーキョーで出会い損ね、それでもきっと出会いたくて、この本を手に取り、読み、そしてブログを書いてみた。

→少し続く

公認心理師試験(#07)

#01#02#03#04#05#06のつづき。

試験問題に対する考え方をネット上に書くのは、間違っていた場合に恥を掻くかもしれない。公認心理師の資格を取得した後だったら、もしかすると信用失墜行為に当たるかもしれない。

10/6追記。(前後半77問ずつなのを、なぜか74問だと勘違いしていた)

●ふりかえり #07

問061 【事例】発達障害(教育)
聞き取り内容からは、チック、SLDの表れかもしれない症状は見られる。「話題が合わない」は、ASDの表れの可能性もあるが、(1)がリファー、を提案しているが、(1)は緊急で医療的介入が必要ならともかく、発達障害の可能性もあるなら検査くらいはしてからリファーするのではないか。(2)(4)(5)は介入を提案しているが、まだ早いのではないか。(3)はアセスメントを提案しており、適切に思えるが、発達障害の重複は言い過ぎかもしれない。
→(3)ではないか。(◯)

問062 【事例】ストレス(産業)
産業領域だが、仕事の問題よりは、家庭の問題がストレスとなり、抑うつ症状が出ている様子。サポートも不足してる感じ。(1)(5)抑うつ症状は出ているが、最近何かがあったわけでもなく、勤務が不可能、生命が危険だと判断するには早いのではないか。(3)も介入をするには早いのでは。(4)は本人アセスメントに優先する理由は特にないのでは。
→(2)ではないか。(◯)

問063 【事例】インフォームド・コンセント(教育)
→本人合意を無視しているので(1)(2)は不適切。本人の話をしたいニーズを尊重した上で、SCとの連携も踏まえて心理検査にも言及する(4)ではないか。(×)

問064 【事例】糖尿病(医療保健)
→医者が明確に警告しているにも関わらず本人に問題意識がない段階では、(3)(5)は早く、(2)も話を聞くモチベーションがないだろうから、(4)ではないか。(1)で周りに働きかけるよりはまず本人では。(◯)

問065 【事例】ALS(医療)
→(4)ではないか。(◯)

問066 【事例】肺がん、緩和ケア(医療)
→各種解答割れててわからない。(?)

問067 【事例】いじめ、不登校、ひきこもり(福祉)
→(3)が多いのだが、精神医学的評価さえできていない状態では。本人が来所できないなら、訪問支援は選択肢に入るのではないか。(◯?)

問068 【事例】(教育)
→問題が生じているのが学習面に限定されており、かつ発達障害ぽさも見られないので、一番近いのは(1)ではないか。(◯)

問069 【事例】(教育)
→(4)ではないか。(◯)

問070 【事例】不登校(教育)
→(3)ではないか。(◯)

問071 【事例】非行(教育)
→(4)ではないか。(◯)

問072 【事例】(産業)
→(4)ではないか。(◯)

問073 【事例】(産業)
→(3)ではないか。(◯)

問074 【事例】認知症、虐待(福祉)
→(3)ではないか。(◯)

問075 【事例】発達障害ASD障害者雇用(産業)
→(3)ではないか。(×)

問076 【事例】WAIS-Ⅲ(産業)
→(2)ではないか。(◯)

問077 【事例】うつ病、休職・復職(産業)
→(2)と(5)ではないか。(1つ×)

前半はここまで。自己採点56/77。6割ラインはなんとか超えた。

対して話する

対話のことば」という、精神療法オープンダイアローグを元に一般的な対話のコツをまとめたパターン・ランゲージがある。

旅のことば」という、認知症を抱えてよりよく生きるためのパターン・ランゲージの普及活動をしている金子さんらが「対話のことば研究会」というユニット?名で、対話のことばを用いたイベントを定期的に開催するとのことで、9/24の第1回に参加してみた。
会場は「プロジェクト・デザイン・パターン」というパターン・ランゲージを作成したUDS株式会社が運営するLEAGUE銀座。来たのは2回目。

平日夜の2時間で、内容はチェックインと簡単なレクチャー、後半は対話のことばカードを用いたワークショップを2回やった。
同じテーブルの方々は、それぞれ想いを持ってこの場に来ていて、ワークショップを通じてその一旦が垣間見え、この人のこともっと知りたいなと思えた、のは、とてもよかったんじゃないか(最初にマウントを発動しかけてまずいと思い、軌道修正を試みたのもある)。
一期一会でさらっと流れがちな単発イベントで、いかに日常に持って帰るものを見つけるかというのは、けっこう難しい。知り合った人とSNSでつながるのも、その前提で共鳴するものがないと、ただでは起きぬみたいな感じで、風化してってしまう。
対話のことばや、対話を自分に落としていくことはとても興味があるんだけど、この研究会がやろうとしていることとつながるのかどうかについては、ちょっと疑問が残った。ビジネスに向けてのプロトタイプや、実績を積むという視点からは意味があるのかな、と思った。
パターン・ランゲージという創作物は、それ自体独立しているものではなくて、読まれ使われることで価値を発揮していくものだと思うのだけど、コンテキストに対する位置づけがとてもゆるいように思えて、そこがもうちょっと機能的にならないかと思っている。
ということで、初回のみ参加のつもりだったけど、最後に気になるアナウンスがあったので、今後の会の内容がどうなるのか次第で、またちょっと考えてみよう。(Facebookで発信されるんだろうか?)

夏の終わり、嵐がちょっと凪ぎ。

本屋をめぐり、髪を切って、始末をつけて、次に臨む。

対話のことば オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得

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人間関係トレーニング―私を育てる教育への人間学的アプローチ

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生きるように働く

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凪のお暇 4 (A.L.C. DX)

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