(222)あぜみ

去年の9月から、インクルージョン研究会「あぜみ」というものに参加している。

オーナーは、筑波大学で障害科学の博士を取得し、株式会社LITALICOなどで、人材育成や組織体制づくりも含めた障害児教育分野の幅広い実践活動を積み重ね、最近はジェンダー問題や少年院入院者の支援など活動分野を広げている野口晃菜さん。

参加者は段々と増え、もう300人くらいいるんだろうか。よくわからない。ほぼ毎週のペースで、インクルージョンにまつわるテーマで野口さんの講義があったり、テーマを決めてメンバー数人での座談会をしたり、完全にテーマフリーでブレイクアウトルームを利用した交流会などのイベントが開催されている。このほか、掲示板での疑問・質問の投稿や、情報提供などが行われている。

デリケートな内容が取り扱われることもあり、内容は一切転記禁止となっているが、ハッシュタグで感想が流れていたり、野口さんからTwitterでイベント内容の発信があったりと、サロンの外からでも垣間見えるものもある。

自分の学びをデザインするにあたり、環境を整えるということは重要だと思っている。自分が属するコミュニティをデザインすることは1つ重要だけど、このようなあまり構造化されていない場を活用するには、自分が何を学びたいかを意識してアンテナを立てておくことや、場が賦活するための工夫(レスポンスが早いとか、互いに面識があるとか?)があるかどうかが重要な気がしている。

自分は特別支援教育や、そもそも教育自体をちゃんと学んだことがないのだけど、障害者雇用を理解するにあたり、地続きである特別支援教育を理解することが必要だと思ったのが、参加のきっかけだった。あと、オンラインサロンという場自体に興味があったとか、冒頭書いた野口さんの考えていることに興味があったというのもある。

先週の座談会「インクルーシブな職場」に引き続き、働き方サブグループの交流会があって、自分が仕事で取り組んだり、個人的に考えていることについて、違う側面からの意見を聞いたりする中で、自分が今後取り組んでみたいものが少し垣間見えたような気がしているが、ちょっと物足りない気もしている。私の学びのデザイン全体の中で、もう一度この場との関わり方を考えてみたいと思っている。