(47)疎通するもの、人の間に流れるもの

半分仕事、半分趣味で、大阪の職業リハビリテーション学会大会に行ってきた。
http://www.shokuriha-osaka.com/

学会長が精神科医の田川先生ということもあり、精神障害者の就労支援にテーマを置いたものが比較的多かった。
信頼関係を築き、当事者が声を上げやすい環境を作り、出た意見はすぐに対応する。そして、やったことに対し評価することでやりがいにつなげる。やりがいを感じ、サポートがあるから、困難を乗り越えることができる。治療を続けてもゼロにならない障害を抱えつつ、それ以外の人生を豊かにしていき、その人の中で相対的に障害を小さくしていく。

これは、田川先生の基調講演のエッセンスを私なりにまとめたものだが、さまざまな場面に適用できると思う。

そのほか、離島を含む就農支援・農福連携の事例を、当事者から直接発表するようなプログラムや、学校から職業への移行(トランジション)を考える中で、学校文化と職リハ文化の違いという切り口から分析していたプログラムがあり、とてもよい考える種をもらえた。

面白そうな人にも出会えた。これをこれから、仕事やプライベートの中でどう育てていけるか。

 

起きてしまったことはどうしようもない。変えられないものは確かに存在する。
だけど私たちは、自分や周りの人の人生をよりよくするために、なにかすることができると信じたい。
という、月並みな言葉で締める。

 

昨日は家族で、彼の誕生祝いをした。
エドガー・シャインの本を思い出しながら、人を支援することの難しさを考えた。