(266)ビューティフル・サンデー

対話はいいものだと思うが、無条件ではない。対話が成立するためには、それなりのリソースや、共通理解や、双方にとってのモチベーションなどが必要だ。一方的な対話の押しつけは、もはや対話ではない。子と過ごす日曜日、いろいろと質問を投げかけて、お互いにとってよい時間を作ろうと試みる。同じことを何度も聞くのも、場合によっては苛立たせてしまう。選択肢を用意しつつも、それにこだわってしまわないように気をつける。手間暇かけて準備すると、どうしても使いたくなってしまう。だけど、その時点で目的がすり替わってしまっている。大事なのはなんなのか。原点に繰り返し繰り返し繰り返し立ち戻る。何かに没頭しているときは、こちらの言葉はほとんど入らないから、ホワイトボードに書き込んでおいて、ゆとりができたタイミングで見てもらえるようにしてみる。子育てに関与しながら、子に育ててもらっている感じがある。自分が受けた養育を、与える側の視点で見つめ直すことは、自分の経験の棚卸しになる。短期的なモチベーションと、中長期的なモチベーションが重なるところを探る。楽しい一日だった。子にとっても楽しい一日であったらいいなと思う。