(287)ボレロが好きだった

天気も子の体調も若干怪しかったがなんとか持ち直して芸術劇場の東京フィル。ボレロが流れてきて、子に「この曲はパパの好きな曲なんだ」なんて言葉が出てきてはじめて、自分はボレロという曲を好きだったのかと気付く。我ながら半信半疑だが、そんなに嘘をついている感じもない、うん。すごく好き!ではないけれど、好きかと聞かれたらそうだろう。綺麗になってしまった西口公園で、丸いところからカラフルな噴水が噴出してきて、子どもは傘を差して喜んで突っ込んでびしょ濡れになって戻ってくる。春が来てるってことは、夏が始まりかけているということ。新しい季節は何を連れてくるのだろうか。

インクルーシブ研究会の前から購入していたサブスクリプションで、全然見れてなかったリディラバジャーナルを、自分の中に落とし込もうとサイトマップみたいなものを作ってみている。私は馴染みのない情報がぱっと入ってきても、まったく吸着せずにさらっと落としてしまう。相当気合を入れてゴールキーパーみたいなときは別にして、無意識の領域が本当にポンコツである。だからこうやって意識の世界で、石臼ですりつぶすみたいな感じで右から左から上から下から舐め回すように情報をいじくる。そうやってやっと意味のある言葉になっていく。ピントが合うまでにだいぶ時間がかかるのだ。