Sound WEP(pln012)

困った問題は依然として解決できていないが、それが染み出して自分自身が混乱しているような状態からは、今のところ辛うじて抜け出したような感じがある。

つながってはちぎれ、またつなげていく。

いまのうちに、少しでも資本を蓄える。それができれば、少しだけ未来が開かれる。
そうでなければ、大きな力のままに、きっとある日、軽々と状況は悪きへと転がる。

知識を得ることも、能力を鍛えることも、使い減りしない資本を蓄え、エイブルという性質を持つしくみ、アビリティが、コンピテントを生み出すコンピテンシーであるのだ。目には見えないフォームが、繰り返しの発揮を可能とする。そういうものの考え方にひたっている。しかし、
目に見えるフォームを、ただつくればよいのではなく、ある状況で問題を解決するデザインの具現としてのフォームをつくるのは簡単ではないように、目に見えないフォームもまた、目に見えないことと独立して成しがたく、目に見えないことと関連して成しがたく、見失いやすい。

言い換えると、わたしの中からおぞましい混乱は去ったものの、世の問題を解きほぐしていく力が備わったわけではない。言うなればからっぽの状態なのだ。そこから何者かになろうとしたら、それは降って湧くものではない。ハイコントラストのフィルターがぎらぎらと、生えたばかりの芽を無視しようとするならば、それを中和して弱める必要がある。