(268)生産性と資本主義

仕事で、公式な会議の資料として数字が出るものがあって、その数字がちょっと怪しいと気づいてしまったので、チェックの作業をしている。うん十メガのエクセルファイルは、フィルタひとつかけるだけでしょっちゅうフリーズする(時間がかかっているだけで、待っているとそのうち終わることもある)エクセルとにらめっこしていた。あまりにもそればかりやっていたからなのだろう、あるとき上司に気づかれた。やり方に関しては完全に悪手だったのは明白だが、チェックしないわけにもいかないだろうし、それを理由に資料の掲載をあきらめることも勿体ないし、別の人にやってもらおうにも手が空いている人が思いつかない。結局は私がやるしかないと思ってやっているのだが、でもその分、後回しになってしまっている案件がごろごろしている。気づかなければよかったと思わないこともない。

勉強会まわりで資本主義が話題になっていたので、まさにそのまんまなドキュメンタリー映画をツタヤで借りてみた。(勉強会で実際にお勧めされたのは同じ監督の「シッコ」で、そっちも借りたのだが見られる気がしない)

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正直、ほとんどわからなくて、いかに自分が常識知らずなのかということをひたすら自覚(わかってはいたけど)する2時間だった。ドキュメンタリーにネタバレも何もないだろうから感想を少し書くと、資本主義の悪さとして、銀行が保安官によって持ち家の強制退去を執行することや、突然のリストラが取り上げられていた。組合が解体され、ウォール街が政治を牛耳る。気になったのは、欧州や日本では、「そうではない」と紹介されていたこと。資本主義の弊害は、アメリカに比べればマシなんだろうか、アメリカとは違う問題があるのだろうか、それとも日本の問題は資本主義によるものとはまた少し違うのだろうか。疑問を解消しようと情報に当たるとさらなる疑問が湧いてきてあふれていく。徐々にあるいは突然に理解が進んで構造ができてくると、疑問がだんだん少なくなってきて、脳みそを圧迫しないようになってくるのだが、どうなることやら。