(401)暦の力を借りる

2022年になって初めてブログを書く。
これまで書こう書こうと思いながら1か月が経ってしまったのだが、
月の変わり目に力をもらうイメージで、優先順位をぐぐっと引き上げ、
床掃除と朝蕎麦の代わりに、朝の時間で書いている。

 

私が大切にしたいことはどんなことだろうか、と考えたとき、3つの領域が思い浮かぶ。
仕事のこと、生活のこと、そして、それらのどちらにも入らない、わくわくすること。
3つ目の領域には、わたしが「Future Track」(FT)と呼んでいる、興味のあることを学ぶことが含まれる。
それから、わたしが「PluterBulter」(PB)と呼んでいる、自分・他人・世界と疎通することが含まれる。

 

PBのなかで、最近特に気になっているのが、「やろうと思ったことをいかに実現するか」だ。大掛かりなプロジェクトの管理もそうだし、細かなタスクの管理もそう。自然体だと、実現できることとできないまま・できずに終わってしまうことのムラが大きくて、取りこぼしが多い。認知能力に大きく偏りのあるわたしが、どのような対策をしたら、すこしでも現状を変えることができるかを、よく考える。
実現を妨げる課題の1つは、やりたいことを忘れてしまったり、どこかにメモをしても、それを見つけられないことだ。だから対策の1つ目は、見直せるメモを取ることになる。これまでEvernoteというメモアプリを使っていて、これはこれで便利なのだが、空間的な自由度があまり高くないこともあり、長期的なタスクを一覧するにはあまり向いてないと思っている。

そこで、去年の12月くらいから、Trelloというアプリを使い始めた。これはタスク管理に特化したアプリで、ボード・リスト・カード・チェックリストといったいくつもの階層で、タスクを管理することができる。使い方が整理できなくて、荒れ果てかけたときもあったのだが、コアな機能である「やりたいと思ったことを放り込んで、そこを見れば思い出せる」ということを実現できている。

実現を妨げるもうひとつの課題は、割り込みタスクや差し迫っているタスクに追われて、いつになってもタスク消化に意識や時間を当てられないことだ。これへの対策は、まだしっかり掴んだわけではないが、タスクの実行時期をパッチすることと、棚卸しの時間を作ることがよいのではないかと思っている。

期限がない、いつやってもいいことは、結局いつまでもやらないことになってしまいがちだ。だから、実行時期が決まってタスクについて、「今週やろう」のリストにまず入れる。それから、「今日やろう」のリストに入れる。「今日やろう」のリストに入れても、できないことは多いのだけど、やれなかったことが可視化されるので、「明日こそやろう」というモチベーションが僅かに上がる。そうやって、何日か引っ張ったあげくに消化するということがある。

それから、1日・1週間・1か月のはじめや終わりの節目に、やろうとしたことがやれたかどうか、ふりかえる時間をつくる。そのときにやれそうだったらやってしまうし、そうでなければ、なぜできなかったかを考えながら、タスクを分解するなどして、やれそうな未来のタスクに変換する。暦の力を借りるイメージだ。

 

去年の年末に、2022年の抱負について話す機会があった。わたしは「やろうと思ったことをやれるようになりたい」というようなことを言ったのだけど、それはなにか具体的なやりたいことをぼやかしているのではなくて、やりたいことを実現できるための仕組みを考えて動かして、やりたいことを実現できる人間になりたいということなのだ。