(155)構造

知識とか道具とかは、可能性を内側に持っていて、使うことでそれを発現する。発現のしかたはまずはそのものにも規定されて、それがステージ1。それから、それがどういう文脈でどんな使われかたをするのかにも左右されて、それがステージ2。そして、同じものを見ても、一緒に体験しても、その受け取りかたはさまざまで、それがステージ3。ステージ1をしっかりやるから、ステージ2の初期位置を望ましくできたり、自由度が高かったりする。

人は生きていると学ぶことがいろいろあり、でも環境によって使える幅は規定されていたりする。だから使いかたを変えるために、環境を変える。自分の、そして知識技術の、活かしかたを変える。会社を立ち上げることをしてみたりする。あるいは専門性を軸にして、任期つきの立場で同じ組織に出たり入ったりする。まったく別物にはなれないから、どうチューニングするのか。

「上司の度量」ということを考える。視点が変わると見えかたも変わる。