(156)躍る子

なんだなんだ、もう1週間経ってる。

使える時間があまり残ってなくて、風呂上りのストレッチができない日がちらほらする。子の前ではあぶなっかしくて使えないストーブの熱をとても重宝している。びっくりするくらい肺の中に吸い込んだ空気が冷たくて、突然冬のど真ん中にいることを実感する。季節の訪れは、いつだって個人差がある。みそ汁も数日ぶりに作る。すこし離れて、戻ってくる。

子の使う言葉が、また新しいステージに突入している。ひらがなとカタカナをすらすら読み、一度読み方を教えると漢字もけっこう覚えているけれど、話し言葉、書き言葉の発達はイコールではない。いわゆる正しい言葉の使い方とか、正しい文字の書き方から外れているとき、それを正したいきもちと、その独特な世界を大切にしたいきもちが両方出てくる。本人が言葉を使って自分の気持ちを表現したり、この世界を探索することの邪魔にならないようにしようと思う。もう手紙を使って人と交流ができる。知らない人と文通だってできるんだ。わざと言葉の一部を間違えて呼ぶあそび、それをどんどんエスカレートさせて、何言ってるかわからないくらいアレンジする。外からのオーダーに合わせる能力も、いずれ必要になっていくのだろうけど、それをどんどん進めるばっかりじゃあおもしろくない。

保護者会で先生が話していた、子どもと関わるときの心構えの話がめちゃくちゃ面白くて、居眠りしているくらいに深くうなづいていた。子育てがおもしろいとあけっぴろげに言えるほど、子育てに参加できてはいないのだけど、ああでも思う、この子がどんな風に育ったらいいと思うか、どんな風に想像や期待を裏切っていくのかが楽しみでたまらない。