(210)ひとふたみ悶着

うちに限ったことではないと思うが、自分の要求が通らないとき、親の指示を聞かないので強く言っているとき、あるいは、自分にとって許せないことが起きたとき、爆発的に号泣し、怒り出すことがあって、それが何度も起きる日もある。

はじめに要求がある場合や、こちらが指示をしているときは、ある程度子の言い分も理解できる。こっちが「ダメなものはダメ」と、ピシャっとやってしまうと、スイッチが入ることがある。これはいかに爆発を予防するかというところが問われる。どんなに無茶なことを言っていても、まずは意見として尊重することが大事な気がする。こっちの提案はバンバン却下されるが、意外なものが採用されることがある。言葉ひとつ取っても、とてもいろいろな可能性につながっているし、探り当てたとしても、いろいろな意味を含んでいる。私は限られた時間の中ではあるものの、その中でスケジュールどおりに進めなければいけない制約があまりないので、たいていはじっくりと時間をとってやりとりを重ねることができる。ただ、やりとりを重ねることがいいとも限らないと思うので、どういうときにどう対応するのかは、もっと掘り下げて考えておきたい。

こちらが知らずに子の逆鱗に触れてしまったときは、泣きじゃくっていると何を言っているかもよくわからないので、難易度が高い。本人にとっては、同じことが起きているのだろうと思う。学校などの場でそれが起きると大変だろうなと思いつつ、気を使わない場だからこそ起きているのかもしれないとも思う。学校で同じようなことが起きているのかどうか、ちょっと気になる。