(214)ポンコツ人間イキル

家庭の用事でいろいろと準備をしていくものの、あんのじょうというか、うまくいかないなあという経験がどんどん積みあがっていく。たぶんきっと、自分の問題解決には守備範囲があって、それでうまくいった成功体験がそれなりにあるから、というのと、モードが固まっているがゆえに、なんでもこのやり方でやってしまいがちなのだけど、それではどうにもうまくいかない場面ということなんだろう。とはいえ、違うやり方をいまからちゃんとやるには時間が足りない。数年間あるいは十数年数十年かけて身につけていくというのもひとつなんだけど、短期的にはすでにある選択肢の中から選ぶか、どの付け焼き刃を選ぶかという話でしかない。

相談をするというのも相変わらず難しくて、初めましての状態から状況を知ってもらうまでに要する説明、信頼感を持てていないけどえいやで信頼することにして深い話をする覚悟、相手のリアクションが無理解無配慮に感じられて傷ついたり、あるいは正しすぎてやっぱり傷ついたり。アドバイスを消化できなかったり、やろうと思っていても実践できなくて、矛盾した実行結果を抱えてばつが悪くなる。でも報告しないと、どんどん溝が広がってしまう。こういう、相談者の心理というのは、直接的にしろ間接的にしろ、対人援助に関わる立場ではどんだけ知っておいても損はないことだろう。転んで骨折って瀕死で呻きながら転がってるけど、それでもタダでは起きない。異分野を行き来させながら自分の中に落とし込んで、本来の問題解決にやがて照準を合わせたい。

夜はもうぐったりしていたけど、久しぶりにツタヤでDVDを借りて映画を見る。何年ぶりかわからないくらい。予告編ておもしろい。そして始まって終わる物語は、燃えては消えるろうそくのように、消えながらも何かを残していくのだなあ。