(303)とわ子

 前回触れた、某SNSで勝手に連載しているやつの次をどうしようかと思っているところ、たまに違った切り口で心が動いたことをさくっと書けたらいいなと思い立つ。うちの中でテレビが番組をちゃんと映すのを見たことは記憶にないが、連続テレビドラマはそれなりに見ている。今期は、「コントが始まる」を頭から追っかけていて、「珈琲いかがでしょう」と「イチケイのカラス」と「あのときキスしておけば」はちょっと気になっていたけど脱落して、そんで中盤から一気に追いついてどはまりしたのが、下に主題歌のYouTubeリンクを貼っている「大豆田とわ子と3人の元夫」だ。やっぱり坂元裕二脚本なのね。言葉選びを含め流れの音楽的な美しさが心地よすぎる中で、するりと重いテーマを残していくような気にさせる。あまりにも無防備になりすぎて、それが自分にとって切実なものかがにわかにわからないくらい。「コント~」のほうはわかりやすい青春群像劇で、そういう意味では深みのある面白さはあまり私が受け取れていないので、それを理由に見るのやめようと思ったこともあるけど、こちらは話というより、キャストが続きを見たくさせる。「大豆田~」に話を戻すと、先週までの第6話が第1幕で、今、TVerとかで見逃し配信している第7話が第2幕の始まり。途中乗車するにはちょうどいいタイミングかもしれない。

自分とドラマの登場人物のなんてことない共通点を見出して感情移入して、過去の苦い思い出をロマンチックに上書きしたくなる欲求に駆られたりするけど、それは醒めたときになんかダサい気がするので、私のストーリーはなんだったのだろうということを考えてみたい。第7話で岡田将生演じる登場人物が、「僕は焼肉が好き。焼肉は僕のことを好きじゃないけど、僕は焼肉が好き。」とか言っているのを見て、どうしようもなく愛らしくなる。キモい。ふふ。

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