(403)習慣のメロディ

1月のことを書こうと思いながら、どっから書いたものかと思っている。
あっという間に2022年の1か月が過ぎたような気もするし、
いろいろなことが詰まっていたような気がする。

時系列でずらずらと書くのは、書きやすくはあるけどごちゃごちゃとしていて、
そこから次に考えを深めるには距離ができてしまうような気がしている。
だから、なにかテーマを決めて、それごとに1か月にあったこと、考えたことを振り返りたいと思っている。

単発の行為でなく、それが繰り返されているというところに焦点を当ててみる。
音楽が、ひとつの音だけでなく、音と音の組み合わせでできているように。

 

とは言っても、習慣の始まりは、1回の行為だ。
それが単発なのか、始まりなのかは、その時点では確定していない。
1回目からほどなくして、2回目に同じような行為をもう一度したとき、遡って1回は1回目になる。
3回目くらいまでは、そういう手探り感があるが、1回目・2回目と比べると、だいぶ手探り感は薄れている。
手探り感、言い換えると新規性のみに駆り立てられて行動していると、このくらいで飽きて(うまみがなくなって)きて、文字通り3日坊主になってしまう。
だからこの辺で、新規性のドライブから繰り返しのドライブに移行することが重要になる。

 

習慣化のポイントの1つは、予定を立て、見通しを持つことだ。
昨年バイブル的に読んでいた「家事のきほん」という本で、いろいろな家事が、頻度ごとに整理されていたのを参考にして、「随時やること」「毎日やること」「毎週(OR隔週で)やること」「毎月(OR隔週で)やること」というラベルをつけている。実際に何をやるかよりも、どのくらいの頻度でやるかということが、実質的な負担感には大きく影響するし、そして何よりいいのは、頻度を変えることは簡単にできるということだ。

習慣化したいことを、試しに1回やってみる(そこまでに準備が必要な場合もある)。1度やったことを、もう一度、もう二度と繰り返してなぞってみる。そのときの感覚を踏まえて、どのくらいの頻度がいいか、当たりをつける。Trelloというメモアプリにカードを作って、頻度を示すラベルをつける。チェックリストに繰り返しの予定を書き込んで、実行できたらチェックしていく。段々と、レールが敷かれて電車が走り出すような感覚がある。

自分ひとりで行うような習慣は、実行するタイミングを自分で決められるので、そんな感じで組み上げていく。一方で、アポイントを取るような習慣は、もうすこし不定期になりがちだ。漸化的というか、行ったときに次の予約を取る(大体の間隔の目安はあるけど、相手の都合もあり、実際には伸び縮みする)こともあるし、前に行ってからしばらく経って頃合いだなと思ったときに次の予約を入れるようなこともある。そっちは頻度だけでなく、経験自体も他人にお任せするような要素があり、必然、コントロール感が薄れる。そこでは、柔軟に対応しつつ、主体性を手放さないようにすることが重要になる。

今年に入ってから、朝仏壇に線香を上げて、カーテンを開けて、サッシを拭くということを毎日の習慣にしている。2~3分でできるので、どんなにドタバタな朝でもなんとか実行できている。ジョギングは毎週の頻度を目安としているけど、なかなか実行が安定しない。去年から通い始めた整体は、だいたい月に2回の高頻度で通っていて、出費はかさむけれど、それだけの効果はあると思っている。

 

習慣をデザインして編み上げていくことは、おもしろい。