(404)息をするように学ぶ

私は、自分で何かを学ぶことを、「Future Track」と呼んでいる。
おそらくたぶん、日本語の「まなぶ」とか「勉強する」という言葉が、あまりしっくりきていないからだろう。「learning」なら、気持ちマシな気もするが、それでもイマイチだ。だから、造語を当てはめてみた。そういう、中二病みたいなところがある。
「track」という英単語は、「わだち」とか「跡」みたいな、過去のものを表す意味と、「船の進路」みたいな、未来のものを表す意味がある。「future」をつけることで、未来のほうの意味で使っていることを明確にしたのだろう。そのままだったら進んでいたであろう進路が、何かを学ぶことによって、すこし変わる。あるいは、選択肢が拡がる。そんなイメージ。

 

さて、1月の私は、どんな学びを経験したのだろう。
・同じ採用区分の若手の人が企画した勉強会のサポートで動き、海外の大学で公共政策を学んできた方の話を聞いた。それと別に、採用区分の勉強会で、自治体に出向して、普段と全然違う仕事をしている方の話を聞いた。
・昨年開催した勉強会を振り返る記事の中で、自分の経験を振り返って短い作文をした。自分の写真が思った以上にパンパンに膨れていたのがショックだったが、写真写りどうこうというより、きっとこういう顔をしていることを自覚していなかったのだろう。
・退職した同期の企画した勉強会で、「高齢者の孤独とお金」をテーマに意見交換をした。高齢者という観点で親を見る視点、高齢者への準備段階という意味で中年に突入した自分を見る視点。老害にならないための学び&アンラーニングが必要なのでは。
・「ダイレクト・ソーシャルワーク ハンドブック」読書会。別件で参加はできなかったけど、担当箇所の内容をまとめた資料を作った。
・「ケアするのは誰か?」読書会。担当範囲をまとめて発表する。ケアをいくつかの段階に分解して、「実行」だけでなく「責任」にも着目している点が、(まだよくわかってないけど)興味深い。
・読書は、SNSで見かけた「SHARE LIFE」がなんとなく気になり購入(まだ読み途中)。コロナ前に出版された本なので、適用するにはアップデートが必要だけど、基本的な考え方はとてもよくわかった。そこから偶然目に止まったシェアハウスの内覧に行くことにする。
・仕事絡みで濱口桂一郎氏の著書に言及があり、買ってみようと本屋に行ったら、同じ著者の別の本が気になり、そちらを買う。膨大な情報をシンプルなコンセプトで大胆に説明する。仕事をする上で、こういう基礎体力を身に着けておきたいんだよな。そして早く、「濱口氏のここはおかしいと思う」的なことが考えられるようになりたい。
・仕事絡みで同業他社(的)の方と意見交換。予定時間を遥かに超えて2時間ぶっ続け。ここで出たアイデアをもと掘り下げて、ひとつでも実現させたい。
・仕事絡みでキャリアコンサルティングについて取材。ちょうど無料で受講できる研修があることを知ったので、そこで基本的な知識を整理してみよう。
・何年か前に活動していた、障害のある人の学びや働くことについての集まりで、ひさびさにオンラインで近況報告会。発起人の人は遠くの地で、また新しい活動を始めているみたい。
・これまでオンラインで話したことのあった、職場界隈でネットワークづくりに動いている方々と、初めてオフで会って話す。トータルの存在感。メインの活動はうまく引っかからないままだけど、なにか経験が積めるかもしれない。

 

オンラインの勉強会がいくつか回っていて、そこで複数の本を読むことになっている。それ以外にも読みたい本がちらほら見つかって、ひとつひとつを見るとあまりペースがよくない(読みたいほど読めていない)。分配の問題もあるけど、絶対的な読書の時間をもっと増やしたい。

勉強会のロジの経験がちょっとずつ自分の中に溜まってきた。そろそろアウトプットして、公共財にしたいと思っているところ。

昨年3日坊主的になった、日曜朝の自習室は全っ然できていない。既存の勉強会に便乗して取り上げられないかなということをちょっと考えている。

十分かはともかく、それなりに学びの機会は持てているのだが、おそらく計画性が欠けていて、リマインドを受けて慌てて作業するといったことの繰り返しになってしまっている。それはそれで溜まるものはあるのだが、それだけだとよくないので、学びの計画を立てて、実績と突き合わせるようにしたい。これは2月の課題。