(130)そんな自分が大好きクッキング

きつねうどんのリベンジ。今度はお酢の瓶と間違えないぞともうひとつの瓶を手に取ったら、そっちもお酢だった。お酢がふたつ、ちょっと混乱する。一息ついて、第2のお酢の瓶の隣の、海鮮居酒屋とかにある醤油のペットボトルだと思っていたものが、実はみりんのペットボトルだと知る。そういえば醤油の瓶は別にあった。でも醤油がふたつあったっていい、そうだろう。鍋に、ちょっとの水と、砂糖と醤油とみりんを入れる。砂糖が溶けずにダマになり、スプーンで掻き混ぜると鍋の底がギリギリと不快な音を立てる。嫌になって諦める。油抜きとやらをした油揚げを放り込んで中火で煮込む。油揚げで鍋底の砂糖ダマをこそげ取る。煮詰まってきたとこで火を消して放っておいたらびっくりするほど汁を吸っていた。いつも買っている冷蔵うどんは3分でできるが、スーパーまで行かないと買えず、コンビニの乾麺で手を打った。茹で時間13分と書いてあるが、9分くらいでもうだいぶやわくなっていた。なにが起こっているのだろう。茹ですぎたほうれん草は半分タッパーに突っ込み、パック半分残ってやばそうな豆腐も全部突っ込んだ。汁が課題だが、できあいの希釈つゆは少し甘いけどそれっぽくはなる。わりとおいしい。薄味すぎず、濃すぎずにできた。シリコンスチーマーでレンジにかけてたにんじんとしめじをすっかり忘れていた。昼にでも食べよう。

(129)暮らしと社会と睡眠障害

スーパーで買う油揚げときつねうどんに乗っている油揚げのギャップに初めて意識を向け、醤油に加えておそらく初めて調理で砂糖とみりんを使って味付けをしてみたら、なんだか酸っぱいものができた。みりんだと思ったものは酢だった。酢を使うのも初めてだった。
重曹というもののことは聞いたことがあったが、セスキ酸ソーダというものの存在は初めて知った。ドラッグストアで売ってるのも知らなかったが、クエン酸と3点セットで売られていた。100円ショップでスプレーボトルを買って詰めようとしたら、おひとり様1点までだったので、まずはセスキ酸ソーダだけ水に溶いたものを作ってみた。鼻血が洋服を汚す日に備えている。
木製テーブルについた油性マジックは、メラミンスポンジで落ちるらしい。本当かな。

 

緊急事態宣言が解除され、そんなころにマスクや10万円の書類が届く。密集しないように気をつけながら幼稚園が始まり、公園では遊具使用禁止の張り紙がなくなり、子どもたちはブランコに列をなす。外食はできなくても、お茶くらいならいいと思える。新しい生活様式
職場ではテレワークが過去のものになろうとしている。現状を見据えつつも、ちょっと切り離して、あったらいい未来について大人同士で話す。数字はあてにならないし、認識共有はできていない。自分の仕事と地続きの現場にいる人と、出身校つながりで出会い、オンラインで話す。自分とはスタンスの少し異なる友人が政治について考える会を立ち上げたので、面白がってオンラインで話す。鋭い視点をもつ後輩がオンラインネットワークを立ち上げようとしているので、面白がってオンラインで話す。ポストコロナの演劇について知り合いが喋っていた。世界では人種差別のことが話題になっているし、それは別に今に始まったことではない。

 

よふかしはしたくない。黄金のような楽しい夜の時間を忘れたわけじゃない。でも、どうしても大切にしたいものを置いてあとをそぎ落としていくと、残るものは明確だ。相手が大切にしたいものもなんとなくわかるけど、自分のそれと衝突するとき、乗っかるか引っ込むか。
私は何度でも失敗しているが、いま、ありったけの心を注いで、そのつなわたりの接触に臨んでいる。思ったほど余裕はないんだ。それは、私が身ひとつだというのもあるんだけど、ベクトルが残るものとかぶっているから、衝突しやすい。相手には申し訳なく思う。この歳になっても、ちっともうまく伝えられない。
今は眠れなくて起きてしまっている。いや、さっきまで寝ていたのだ。変な時間に眠くなって、変な時間に目が覚める。

(128)生活は踊る

・バインダーを鞄に突っ込んでいると、一番上に挟んでいる紙がめくれあがってしまうので、クリアファイルなどで蓋をするといいんじゃないか。蓋つきバインダーは動線が大きい。もうちょっといい方法あるかな。

・ちょっと前に流してもらった、非常用食品を入れ替えたときにお払い箱になったという缶詰の焼き鳥を食べてみたら、ちょっと腐っているような匂いがした。これが大人の味なのか。そもそも常温で保存していて肉が腐らないなんてことがあるのか。科学って魔法みたいだな。

・夜中の変な時間に起きてしまうことは続いている。でも去年のときほどつらくはない。でも布団で寝られないと体はバキバキになる。3割くらいはちょっとしたストレッチで回復できる。

・毎朝通勤服に着替える度に、太くなってしまった腹回りを意識する。食は少しだけ意識するようになったが、運動はまだはじめられてはいない。連続する自分の感覚を大切にしながら、モチベーションを積み上げていく。どこかで音もなく静かに、あるいは乾いた音を立てて、ギアを上げていく。

・ありがたいことに、子どもと関わる時間が定期的に持てている。彼女の好きなこと、得意なこと、癖を知りながら、リラックスして、得意を伸ばしつつ、新しい経験、苦手なことをちょっと乗り越える経験が積めるよう、関わりをデザインしようと考えてみる。これはいつまで続くだろうか。

差別に関する本を読んでいる。冒頭でアレルギーが発生したが、すこし我慢して読んでいたら、いい本じゃないかと思い直した。この本は自分の考えを整理したり、気づきを少し広げる触媒になってくれる。コンセプトや概要を示した1章、特権集団とやらを記述した2章、人が変化するステージモデルを示した3章まで読んだ。最近は風呂の中で読書が進む。湿気と水滴で紙はべこべこになっているがまあいいや。

・紙の日記帳、2日分をまとめて書くくらいが続けられるといい。このブログのほうは、1週間くらいでつながっていくようにしたい。

(127)スイッチオフ

生活リズムが崩れているとき、どこから立て直すかは、

いろいろなやり方があるけれど、

一日を終えるということを、きっちりやれるとわりといい

 

・(できれば)湯船に浸かり、冷める前に出る

・寝間着を着る

・布団を敷く

・財布の残金を記録する

・本日の支出を確認する

・日記を書く

・電子機器を充電する

・ストレッチをする

・布団で寝る

・電気を消す

・これらを夜のうちにやる

 

ぐにょんぐにょんに伸びきった生活を

ぱたんぱたんと折り目をつけていく

(126)黄金色の時間

連休をカレンダーどおりに享受して、多くの時間を家の中ですごし、人を支援することについての本を読んでいる。自分や他人の言動についての気づきを増やし、時には試行錯誤、時には慎重に行動を変えてみる。

自炊は増えた。作りすぎて食べすぎないように気をつけている。クオリティが上がりはしないが、スーパーの買い物が楽しい。レパートリーを増やしたいと、すこし思う。
運動はできていない。朝晩のストレッチは数日続いている。
普段はあまり手をつけない洗面台や、靴の裏や、キッチンの床をきれいにしてみる。

腰痛についてオンラインで相談し、テレワーク環境をすこし整える。座布団を重ねて少し高くする。目からの角度を考えて、モニターの位置を遠ざけて、少し高くする。

10年来の友人で、ここ数年疎遠になっていた人と久しぶりに話すことになり、緊張感を含みながら、心地よい時間をすごす。過去に関わったこと、その内容。いままた関わることになった意味を考える。

(125)夜に漏れる

夜中に起きてしまった。

テレワークの混じる生活を半月くらいくぐってみて、生活リズムはちょっと崩れつつある。メリハリがなくなってきている。振れ幅が大きくなって、遠心力にえっとなることがあって、ちょっと投げ出されて気がつくとこんな夜更けだったりする。

そしてこれはその前から続いていたものが加速しているだけなのだろうけど、肥えてきている。服が苦しいし、肉がぱつぱつの感覚が増えてきている。心地よくない、摩擦で消耗する。運動不足と、ストレスによる過食なのだと自分では理解している。

1時半にブログを書くことはよくないのかもしれないけど、よくないこともあるのかもしれないけど、これはこれで今のわたしにとって意味のあることのような気がする。いや、わたしにとって、ブログや日記を書くことはいつでも意味のあることだったのだろう。よくもわるくも文字にして、整えて、引っ張られて、バランスを取って。

範宙遊泳という劇団?カンパニーが、作品の動画を公開していて、先日あるコミュニティの中で、特に面識のない方がお薦めしていたので、週末にご飯を食べながら、その2時間の動画を見てみた。「その夜と友達」というタイトルで、男と男と女が出てきて、夜中にお酒を飲みながらソファーに腰かけて喋ったり叫んだりするお話だった。
https://www.youtube.com/watch?v=iU4V4v6FKRs

夜に誰かと話しているのって、昼間の、自分と自分でないものが皮膚をへだてて明らかに区別されているような状態と違って、自分と他人が、自分と周りがちょっと溶け合って混じり合ってきもちいいような、きもち悪いような気分になったりすることがある。お酒やその類のものを摂取するともっとそんな感じになるんだろう。家の中でもいいし、外を散歩しながらもいい。夢と現実が混じって、深夜アニメみたいになって、自分でも気づいてなかった自分のきもちなんかがぴょこいと口から出てきておどろいたりする。

中高生のとき、ビートマニアエミュレーターBMS」が流行っていて、自分の全然知らない世界の洋楽を作品化していたaymという人の「Night & Day」という曲、2年くらい前にたまたまネットで期間限定公開していたyojikとwandaという人の「午前5時」という曲、LGBT方面のタイムラインに流れてきた、「夜のそら」というAセクシュアルについて発信している人のこと、お風呂が沸くまでの時間に、自分の中で近いイメージの記憶が連想的に流れ出てくる。

 

(124)Two Months Off

久しぶりにブログを書く。
また、生活のことを書いたり、いま気になっていることや考えたことを、なるべくわかりやすく書いていくことをやっていきたいと思っている。「発声練習」というブログのブログ名の由来がとても気に入っていて、そういうことをやりたいと思っている。私は自分の考えていることを、言葉か何かで表現して、人に伝えられるようになりたい。

 

新型コロナウイルス感染症の件で、世の中は大変なことになっているのだけど、私の生活は、そんなに大きく変わっていない。自分の中で比較すると、去年起きた2つの大変なことと比べれば、全然大したことない。でもそれは、自分の仕事が、あまりコロナの影響を受けないものだったからなのかもしれない(でもまあ、もし今回の件で自分が仕事を辞めることになったとしても、去年の出来事と比べればまだ軽いかもしれない)。

 

午前中、友人たちとビデオ通話(Skype)で近況報告をした。そこで、「図解総研」という団体の話を聞いた。パターン・ランゲージに似たところがあるんじゃないかという話。昨日の夜は、ピープルデザイン研究所というNPO法人が主催する自主勉強会にビデオ通話(Zoom)で参加した。仕事も半分くらいテレワークでやるようになってきていて、オンラインオンラインオンライン。身体は家、家、家。誰かが家に来るかもしれないと、家を片付ける。これから住むことになるかもしれない家をそっと下見する。

 

柔軟体操をし損ねて、溜まっていた皿をまとめて洗って、ちょっと空気が抜けた自転車に久しぶりに乗って、みんなが欲しがるものを買うのは疲れるなーと思いながらドラッグストアに行くと、たまたま売っていたマスクやその他食べ物やおもちゃを乱雑に買って、ちょっと甘いけどアルコール度数の高いお酒を飲みながらブログを書く。