(34)まだ仕事はなんとかできる

少し前に書いたように、日常生活をしていると、ぼんやりすることがある。

(31)柔わらかいものにふれる - LoS (Locus of Scent *2)

仕事の最中だと、ほどなく戻ってこれるのだけど、ひとりで家にいると、それが長引いて、何十分も経ってしまうことがある。

 

アポイントとか、人がいるとか、他律的な要素があると、厳密には、他律的な要素があると私が認識しているものがあると、あまりその水たまりを潜ることはしない、せずにすむ、するのをさまたげられる、膜が張る、糸が張る、ような気がする。感覚がある。

それがないと、ふらっとあらわれたその水たまりに、角度を向けて、指先をひたし、じんわりと冷たさが染みていき、頭がぐるぐるしだす。それを進めたいきもちと、進めずにおきたいきもちがまわりをうろちょろする。

針と糸が布の表裏を行き来するように、いまやっていたそれと、ふと沸いた水たまりが、交互にくるくると、回るコインのように、わたしの中をめぐっていることがある。

やがてそれは表か、裏かに落ち着く。

 

それが今の私の脆弱性だということはわかっているんだけど、手当ての方法はいまいちわからない。会社の医者には話したけれど、申し訳ないが何も知らない人にそれ以上話す気になれない。抱え込んでいるものが少しずつ膨れているかんじ。
場当たりではなくて、ちゃんとそれをなんとか取り扱う方法を考えなければならない段階に来たのかもしれない。